最近横浜界隈でちょうどいいイベントが無くてメゾン・ド・ハラでメシ食うだけかついでにブルク13で映画を観るくらいになりがちです。この日はゆっくりランチを楽しんでから有楽町の千葉スペシャルで靴を黒光りさせて銀座三越で腕時計の衣替えをして有楽町に戻って東京国際フォーラムでボストン・ポップス・オーケストラのジョン・ウィリアムズ・トリビュートコンサートという流れでした。来月は久しぶりにKAATで観劇予定なので昼は横浜界隈でお茶して夜にハラディナーとしようか。
前菜は北海道産ニシンスモークとジャガイモです。こちらでサーモンスモークは食べたことがあるけどニシンスモークをメニューで見かけるのは初めてかも。マダム曰く夏前あたりからサーモンが市場から消えてるのだとか。まあニシンを食べる機会もなかなかないのでおもしろいですね。ニシンは骨が面倒ですが大きな骨は除かれており残りの細かな骨は食べても気にならない程度。ニシン独特の臭みも嫌いじゃないけど燻製の香りでだいぶ和らいでいてとても食べやすかった。ニシンの下にジャガイモがたっぷり隠れていて結局いつもの食べごたえ。前菜でこのボリュームもここの楽しみですね。
主菜はムサカ（羊と牛肉合挽茄子とチーズとホワイトソース）です。素材の組み合わせで既に勝ち確ですが食べて実際に美味いのがここメゾン・ド・ハラ。信頼できるお店です。惜しみなく使う挽き肉の量に重くなりそうなところですがトロトロの茄子のおかげでスルスルお腹へ入ります。チーズとホワイトソースで濃厚な味わいなのに全体的に見た目に反してサクッと食べられて自家製パンにもとても合うので食べ過ぎ注意。
デザートはフロマージュブランにメレンゲとイチジクです。「○○さんイチジク好きですよね」と言われるなど。好きというかまあ好きなんですけどあまり食べる機会がないのであれば食べちゃうって感じですね。しかも時期を逃すとさらに見かけなくなるので。完熟イチジクの優しい甘みにフロマージュブランのほんのりした酸味とサックサク食感のメレンゲが楽しい一品でした。
ところで完全に余計なお世話なんですがこのお店を楽しむポイントはこんな感じです。
- 2時間くらいを目安に焦らずゆっくりと楽しむ
- その日にあるメニューを楽しむ
1つ目。ここはフルコースを提供するお店ではなくカジュアルなフレンチではありますが調理はシェフのワンオペかつ丁寧な仕上げにそれなりに時間がかかりフロアはマダムのワンオペで大人数グループの対応などは大変忙しくなります。以前に恐らく1時間程度の想定だったと思われるお客さんにかなりバタバタしていたのを見かけたこともあり客も店も悲しくなると思うので、時間に余裕を持って楽しんじゃいましょう。
2つ目。「○○を見て来ました。あれと同じやつをください。」というのは聞いてみてもいいけどあまり期待しないほうがいいかもしれません。チェーン店で1年中食べられる定番メニューや、個人店でも「この店といえばこれ！」みたいな感じとは違い、そのタイミングの仕入れ状況に応じたメニューのラインナップとなります。私も定番の安心感が欲しいときはそういうお店へ行きますし、逆に今日は何があるだろう？ という楽しみがここへ行く理由のひとつでもあります。ちなみにお店のインスタやブログにまかないが掲載されることがありますがあくまでまかないなのでメニューには載りません。ただ、要望が多ければメニュー化もワンチャンあるかもしれないし（←部外者なので保証なし）お店の方とそういう会話はあってもいいかなと思ったり。前菜も主菜も常時10種類くらいある良い意味でヤバいお店なのでそういうところを楽しんじゃいましょう。
ごち。
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