8月が終わりました。7月分はこちらです。
8月が終わったら急に涼しくなっちゃって既に夏が恋しい今日このごろ。9/12までの緊急事態宣言が延長する調整に入ったとかなんなのこの状況マジファック。来月頭に去年コロナ感染者が出て丸1年延期となった舞台は大丈夫だろうかと公式サイトをいま見に行ったらさらに延期となっていてワロタ。また払い戻しと再度チケット確保めんどくせー。まあ中止でなく延期というだけでもありがたい。しかし観終わってからメシ食う店がない問題は相変わらず。マジで鳥貴族が潰れてしまう。家計簿を見たら今年は3/27と6/22のたった2回しか行ってない。毎週とはいわないけど月2~3回は行ってたのに。というわけで8月分、行ってみましょう。
76. サイコ・ゴアマン
クレイジーボールで勝ち宇宙王者となった妹ミミが兄ルークを生き埋めにするためにルーク自身に穴を掘らせていたらスコップが何か硬いものにあたり土をはらうと光る石が埋め込まれていてミミが取ろうとするけど取れないからイーニーミーニーマイニーモーとおまじないをかけたらスポッと取れて残虐宇宙人の封印が解けてしまったが石をもってるミミの命令は絶対だとわかりここからミミの大暴走が始まる物語です。というか石を取る前からミミは大暴走しており、この残虐宇宙人にサイコ・ゴアマンの名付けたミミのほうがサイコで怖かった。サイコ・ゴアマンの封印が熔けたことを察知したテンプル騎士団からパンドラが再度封印のために地球へ。なんやかんやあって、ミミvsルーク、母スーザンvs父グレッグ、サイコ・ゴアマンvsパンドラ、という3戦同時展開となり、最後はやはりクレイジーボール。とりあえずクレイジーボールさえ覚えておけば大丈夫。ミミ役の子、末恐ろしいな。そういえばウィッチマスターという怪人の中の人(声)が日本語だったのでエンドロールを見てたらAsuka Kurorawaという名前が。名バイプレーヤーじゃん。
77. ワイルド・スピード/ジェットブレイク
シリーズ途中参戦でしかもなんとなく惰性で見てるのでファミリーの全貌をよく理解しておらずテンションあがるポイントがいまいちわかってないんだけどそんな私でもいつ観てもそれなりに楽しめるワイスピシリーズは素晴らしいと思います。そして過去作で死んだはずのメンバーがなぜか生きているのもおなじみで、さらに今作ではまさかの弟の存在が初めて明らかになるという、なんでもありもここまでくるといっそ清々しい。今回たまたま吹き替えで観たんだけどエンドロール後の吹き替えキャストに池田美優(みちょぱ)と流れてきてワロタ。若かりしレティ役だったらしい。みちょパラでワイスピワイスピ言ってたのが仕事に繋がったんだとしたら嬉しいだろうなあ。
78. イン・ザ・ハイツ
観終わってから感想を書き忘れてしまいほとんど忘れたorz ミュージカル映画は結構好きな方だけどこの日は猛烈に眠かったのがいけなかったのか、あまり刺さらずにどうしたもんかねという感じでした。ラップのミュージカルは新鮮だったんだけどそもそもラップに惹かれることなく生きてきたのでそれが大きいのかも。フリースタイルダンジョンの流行にも乗れなかったので。いやでも「ストレイト・アウタ・コンプトン」はめちゃくちゃ面白かったんだよな。まあ方向性がまったく違うから比べようがないけど。唯一良かったと思えたのはヒロインのバネッサがバッキバキに踊ってたラテンダンス。かっこよかったわー。ウリナリ社交ダンス部でもラテンが一番好きだったんだよね。バネッサ役のメリッサ・バレラはめちゃかわでしたね。
79. 返校 言葉が消えた日
台湾のホラーゲームの実写化だそう。台湾の歴史に明るくないので適当なことは書けないので難しいな。今の比較的自由な台湾になる前の、国民党による赤狩りや相互監視による密告が行われていた時代を描いたミステリー? ホラー? といった物語です。放課後、教室で寝てしまった女子高生が目を覚ますと誰もいなくなっていて、学校から出られない、何者かに追われる、このへんはホラーっぽいんだけど、回想される場面が禁書の読書会やそのメンバーたちとのやり取りで、かつての台湾を思い起こさせてかなり重苦しい展開に。主人公ファン・レイシンはどっちなのか? その理由は? この役者が若いけど上手くて見どころのひとつ。ホラー描写にクリーチャーまで出す必要あったのかなとも思うけど、そこはゲームがオリジナルってところで納得感はある。台湾は名前ひとつとっても複雑すぎるので本当は歴史も含めきちんと勉強してから観るほうがいいのかもしれない。そういやエンドロールで見かけた「雷光夏」という名前かっこよすぎ。とてもいい歌声です。
80. サマーフィルムにのって
夏の青春映画の傑作がまたひとつ増えました。いやー面白かった。というか好き。ざっくり言うと、映像研&時代劇&時かけ、という作品ですね。といってもこれで納得してないで気になる人はちゃんと観ましょう。時代劇オタクの女子高生ハダシ(伊藤万理華)は映画部に所属するも自分が書いた時代劇脚本が投票で負けて花鈴のキラキラ青春恋愛映画を作ることに。ともに時代劇の良さを分かち合える剣道部の友人ブルーハワイ(祷キララ)、そして時代劇には興味がなくSF大好きな天文部のビート板(河合優実)、いつも一緒にいるこの3人。ハダシが求める時代劇の主人公の武士にぴったりの凛太郎(金子大地)と出会ったことから部活そっちのけで時代劇映画製作に取り掛かる。いい意味で荒削りな若い役者たちの演技もこういう作品にはむしろマッチしていて、若さの一瞬の輝きって最高ですね。序盤、中盤と明確な敵として描かれる花鈴が終盤に見せる変化はベタだけどストレートなだけに胸熱。なんとなく「君に届け」のくるみを思い出したり。観終わってから調べていたらなかなか面白いことが発覚した。まず、伊藤万理華は月刊「根本宗子」第17号「今、出来る、精一杯。」 で見ていたのは覚えてたんだけど、祷キララはJ-WAVE30周年×ゴジゲン10周年企画公演舞台「みみばしる」に出演していたそう。正直なところ個人としては認識できてなかったんだけど、見てたんだなあと。そして河合優実はフリムンシスターズに出演していたと。こちらも残念ながら個人としては認識できてなかったけど、見てたんだな。河合優実は昨年話題になっていた映画「佐々木、イン、マイマイン」にも出ているとか。見逃してたし今度見てみるかな。というわけで図らずもメインキャスト3人を舞台で見ていたというのが面白い。この3人、というかこの3役いずれも魅力的なんだけど、特にビート板が良かった。劇中で明かされるビート板の失恋発覚シーンは屈指の名シーンだと思う。明言はされていないので解釈の余地はあるけど、そういうことなのかなと。役柄だけでなく河合優実自身も素晴らしかった。ググったら鈍牛倶楽部所属だと。そりゃ上手いわ。
81. ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
DC作品は暗い、辛気臭い、みたいなイメージがなんとなくあったけど今作はギャグと人体破壊のオンパレードでとても楽しかった。1作目は正直あまり合わなかったんだけど、2作目のBIRDS OF PREYで面白くなってきて、繋がりがよくわからないけど今作でだいぶ方向性が変わったんだろうか。ハーレイ・クイン以外のメンバーが大活躍だったのもよかった。今回のメンバーそれぞれのスピンオフを見たいもん。ラットキャッチャーがとにかくめちゃかわだし、ポルカドットマンの抱える闇がでかすぎて気になる。サメくん無敵すぎるけどイタチくんも気になる。ピースメーカーの「国を守るためには……」的なのも気になる。というかピースメーカー役のジョン・シナはワイスピでも影のある役が良かったよねえ。エンドロール後の含みをもたせたラストもあるし早く次回作を見たい。
82. ドント・ブリーズ2
前作の衝撃は今でも覚えているくらい。その8年後という設定であの最狂爺が少女を育てている。誰の子なのか? と思ってると前作に続いてまた若者たちが爺さんの家に侵入。前作と異なるのは今回はガチの武装集団であること。目的は? そして爺さんとの戦いは? てな感じなかなか楽しかったです。とはいえ8年後設定で爺さんに衰えが見えること、相手が武装集団であること、そして爺さんに守るもの(少女)があることから、最狂爺さんもかなり押される展開。さらに武装集団の素性が判明すると、もはやどちらが狂ってるのかわからなくなってくる。とにかくこの少女が鍵になるんだけど、観終わってもまだもやもやが残る。仮にいい話っぽく見える部分があったとしても、少なくともこの映画の中に正義は1ミリもない、ように見える。爺さんが「自分の世界を見せる」展開は胸アツですね。←おい さすがに消耗激しくこれで打ち止めかと思いきや、匂わせもあったりで、次回作もあるのかなあ。そういやこれアメリカ制作だと思うんだけどエンドロールで”〜vic”という名前が多くてユーゴスラビア? クロアチア? あたりで撮ってたんだろか。
83. 白蛇:縁起
「羅小黒戦記」はツイッターのタイムラインにがんがん流れてきた一方で、全然流れてこない「白蛇:縁起」ですが、映画館のサイトを見るとどこもほば満席で、当日予約はできないレベル。どういうこっちゃということで観てきました。エンドロールでわかったけどダブル主役のひとりがSnowManのメンバーとのことで、女性客が多かったしそういうことなのかなと。ただ、客寄せパンダとは思っていなくて、実際に私はエンドロールまで普通に声優だと思っていたくらい違和感なかったし、物語自体も結ばれ得ぬ恋という古典的なプロットを美しいアニメーションで観ることができて、なかなかの満足感でした。ほんのり百合風味もあり、それもまた良し。しかし「羅小黒戦記」もこれも自由を獲得する物語が現代中国で制作されて輸出までされているのがグロテスクというか、複雑っすね。今回の白の物語に続いて青の物語もあるようなので、こちらの日本公開も期待したいところ。
84. 孤狼の血 LEVEL2
役所広司なしでどこまでやれるのかと思った私が馬鹿でした。松坂桃李はまあシリーズの要なんだろうしとても良いんだけど、今回は鈴木亮平フェスティバルですね。食レポブログでおなじみの鈴木亮平です。鈴木亮平演じる上林の圧倒的かつ絶望的な強さと悪意に「これどうやって倒すんだよ……」という諦めしかない。フリーザ登場時みたいな感じ?(DB警察に怒られそう)そして上林の原体験ともいえる犯行から続く目ン玉くり抜き。どっかの最狂爺さんじゃないんだからさあ。しかもくり抜き後の白い紐(神経?)をきちんと描くのって今作と鬼太郎くらいじゃないの、知らんけど。自分が忠誠を誓うのは拾ってくれたオヤジだけというある意味古き良きヤクザなのかなとも思うし、刑務所で受けた仕打ちから社会を憎むのもわかるし、とはいえやっぱり狂ってるし、私の中のヤクザ観が揺らぐ。警察の情報提供者チンタの姉が可愛かったんだけど元乃木坂の西野七瀬だとか。宮地真緒を思い出す顔立ちだな。演技はもう少し頑張ってほしいところ。あまり目立ってないけど渋川清彦ってかっこいいよねえ。
85. 子供はわかってあげない
エンドロールでわかった脚本ふじきみつ彦。私にはmuro式.や切実でおなじみの人なのでそりゃ間違いないよなと。いい年こいたおっさんがあんまり泣いた泣いた言うのもアレですが泣いちゃうよこんなもん。再婚家庭の子が多かれ少なかれ持つ「本当のおとうさん(おかあさん)はどんな人だろう」を中心に1000%爽やかな高校生の夏が描かれる作品を大画面で観てしまった再婚家庭で育ったおっさんはもう限界です。自分の人生に対する思いが溢れすぎてなんも書けないっすね。上白石萌歌のスク水姿を合法的に見れる作品です。←おい 彼女を知ったのは舞台「続・時をかける少女」でしたね。その後ぎぼむす。そして今作。完全に上白石萌歌にハマってますね。そういえば冒頭数分がガチのアニメだったので作品を間違えたのかと思ってしばくヒヤヒヤしました。スクリーンの上あたりに上映中の作品名を表示してほしいな。以前本当に間違えたことがあった。あと、このアニメは左官が主人公なんだけど、あらゆる職業が漫画/アニメ化されていると言われる中で、左官は初めて見た。豊川悦司のだらしないカラダ、予備軍としては勇気をもらいました。幼女の名前が「じんこ」なんだけどちんこにしか聞こえなくて困った。(困った?)
86. Summer of 85
「2重螺旋の恋人」はなかなか面白かった記憶のあるフランソワ・オゾンの新作。16歳のアレックスと18歳のダヴィドが出会い、友情や恋に翻弄される物語。いろんな意味で初めてづくしのアレックスはダヴィドに振り回されながらも強烈に惹かれている自分に気づく。一途というか周りが見えなくなっているアレックスと奔放なダヴィドのすれ違いがもたらす結果が冒頭にぼんやり示されていて、今と回想の切り替えが繰り返される中で事実が判明していく形式。1985年のフランスで同性愛がどう位置づけられていたのか気になるところ。そういや友達の母親にチンコを見られるシーン、新たな感情が芽生えそう。フランス映画なので? 映像がとても美しい。また、この日この作品の前に観た「子供はわかってあげない」に続いて素晴らしい尻映画でした。尻はいいね。尻だよ、尻。
87. 岬のマヨイガ
よく行く映画館で壁全面にポスター展開していて007並みかよと思っていた本作。てっきりテレビシリーズの映画化だと思っていた本作。気にはなっていたけどまあスルーかなと思っていたら脚本が「若おかみは小学生!」の吉田玲子だと某所の書き込みで知ったので観てみました。冒頭、おばあさん(キワ)、高校生くらいの女子(ユイ)、小学生くらいの女子(ひより)、3人で被災地を歩き山道をのぼり、岬にたたずむ大きな古い藁葺き屋根の家にたどり着く。今日から3人でここに住む。この3人が「普通」の家族でないことはすぐに明かされる。失った悲しみを癒やすのは家族である必要はないし、家族でなければ、という家族の物語。父から「おまえのため」という虐待を受けていたユイが発作的にひよりを連れて家を逃げ出したとき、「ひよりのため」であることにユイは気づいたのかどうか。キワが語るその土地の伝承がところどころに挟まれて、物語が加速していく。というわけで、いやー、おもしろかった。そしてティッシュ必須ですね。コロナで去年今年と2年続けて夏の東北旅行ができていませんが、毎年行くたびに綺麗になっていく街並みを思い出しました。夏休みはもう終わっちゃうし、コロナは相変わらずだけど、たくさんの子供が観れるといいな。
88. オールド
本編前にシャマランのコメントが流れてびっくり。というわけでシャマラン先生の新しい怪作、おもしろいなあ。とあるリゾート地のホテルに家族で泊まったらボーイに「あなたがた家族を気に入ったので秘密のビーチに案内する」と言われ、ホテルのバンに乗ったら他の家族とかもいて、うちだけじゃないんかいとなって、ビーチ手前で降ろされて、運転手は荷物運びを手伝わずに帰っちゃって、どうにか秘密のビーチに到着したらローカルな穴場らしく確かに素晴らしいビーチ。泳ごうとしたら死体が流れ着いてさあ大変。ホテルに戻ろうとしてビーチを離れようとすると気絶。子供たちが「水着がきつい」と言い出す。数時間で身長も伸び顔立ちも変わる。ここから超高速成長、超高速老化、超高速妊娠、超高速癌成長、超高速回復などが始まります。このままのペースでは1日で寿命を終えてしまう。この場所は何なのか。連れてこられた目的は。ビーチから出る出る方法は。とにかく展開が早いのであっと言う間でした。それでいて、ビーチに連れてこられた(一部は自らここにたどり着いた)人たちの抱える事情もわりと丁寧に描かれて濃い108分だった。結末はまあそうだよなって感じだけど、あの再会はグッとくる。いやーおもしろかった。【追記】超高速成長した娘、なんとなく見覚えある気がしたけどジョジョラビットのユダヤの少女だったのか。あれも良かったよねえ。こちらのブログで知りました。
chokobostallions.hatenablog.com
ではまた9月分で。