ネットに影響される人の日記

ネットに影響される人の日記

影響されたり、観たり、聴いたり、食ったり。

映画2023年3月

3月が終わりました。2月分はこちらです。

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3月のように営業日が多い月は疲れますね。4月は祝日が土曜日被りというクソ暦。クソすぎる。週休3日にしようよ~。そういえば先日の雨続きで桜の一番の見頃を逃しました。もうダメだ。5000兆円とは言わないから5億円くらい振り込まれないかな。というわけで3月分、行ってみましょう。

 

17. BLUE GIANT
なんとなくスルーしかけていたらじわじわ評判が聞こえてきて音楽モノを公開終了後に配信で観てもなあということで駆け込みで観てみたらめっちゃ面白かった。世界を目指すジャズサックスプレイヤー宮本大が天才ピアニスト沢辺雪折とドラム未経験の玉田俊二の3人でバンドを組みジャズシーンを駆け上がるという漫画原作の映画です。正直あり得ないことばかりなんだけどそこは音楽のチカラですっ飛ばせるのが強いしその音楽がハンパないのでライブを観に行く感覚で観ればいい気もする。劇中て演奏される彼らのオリジナル曲や劇伴のほぼすべてをジャズピアニストの上原ひろみが描き下ろしたのだとか。沢辺が初めて表舞台に立つコットンズ(コットンクラブ)での演奏シーンはパフォーマンスを含めて上原ひろみっぽくてド素人の私にもわかるレベルで曲と映像の作り込みハンパねえなと。コットンズ(コットンクラブ)やso blue(ブルーノート)の再現度は「ぼっち・ざ・ろっく!」のスターリー(シェルター)に匹敵するレベルで何度も通ってる者としてはニヤニヤしてしまう。原作未読でおそらく宮本が主人公っぼいんだけど本作に限ると玉田の成長物語ってことでいいのかな。唯一の拒絶ポイントとしてはその玉田の成長物語のためにあんな結末は見とうなかった。そりゃないよー。あと演奏シーンのCGは私はそれほど気にせず見てしまったけど宮本だけ異様にヌルヌルしていてワロタ。


18. エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
壮大でおバカなトンチキ映画でした。褒めてます。何者にもなれなかった主婦が突然マルチバースの危機を救える者認定されてあらゆる並行世界をジャンプしてそれぞれの世界の自分のスキルを手に入れて戦うものの最終的に世界を救ったのは優しさ以外に取り柄のない平凡な夫の言葉だった、という物語。マルチバースを行き来して「あり得た自分」の姿を見るときの感情は人によって様々で人生に後悔している人にとっては毒にも薬にもなる映画ですね。様々な理不尽で可能性を奪われてきた人たちを重ねると笑えるだけでは終わらない作品でもある。なんて書いてると良い映画っぽいし実際に良い映画なんだけど中学生の想像力をビッグバジェットで映像化してしまうとこうなるという実例となっていて一言で言うとウンコチンチン映画なのでそういうものとして見れる人は観ましょう。マルチバースをジャンプするトリガーが「突拍子もない行動」でいかにおバカなことをするかのバトルでもあってそこに小学生並みの下ネタ全開なので人を選ぶ作品であることは間違いない。とりあえず帰りに魚肉ソーセージを買おうと思います。(追記:アカデミー賞おめ。ただ個人的にはそこまでハマらなかった)


19. フェイブルマンズ
スピルバーグの自伝的映画だそうです。少年サミーは幼少期に両親に連れられて観た映画の列車事故シーンに衝撃を受け感化され鉄道模型と父の8ミリカメラで再現する。父バートは関心を持たないが母ミッツィはサミーのやりたいことを後押しする。父バートは生真面目な技術者で母ミッツィは奔放な音楽家。傍目には円満な家庭だが噛み合わない空気がそこかしこに。映画作りに没頭するサミーだがある事件を機に撮らなくなる。さらに父の転勤による引越し先でユダヤ差別を受ける。家庭内の空気、学校でのイジメ、限界のサミーは母と激しく口論してしまい……という物語。映画に魅せられた少年の物語なのでもの作りする人に響く作品かもしれない。もちろんモノ作りをしない人でもその情熱を感じることはできるとても面白い作品だった。ただ、モノ作り以外の部分、特に夫婦のあれこれが胸糞すぎてかなり気分を削がれてしまった。仮に家族内で解決済みだとしてもそんなもんを見せられる第三者はたまらんですよ。特に写真を送ってくる母がマジキチすぎてもうね。そんな中でも両親の離婚が決まったあとに物わかり良い風のサミーに妹のメガネっ娘がキレるシーンは涙腺が緩んだ。控えめながら存在感バリバリのこのメガネっ娘、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」、「グレイマン」でも天才っぷりを発揮しているジュリア・バターズでした。良い意味で末恐ろしい役者だ。サミーの初めての彼女モニカがカジュアルに改宗をせまるシーンはドキドキしてしまった。サミーを殴ったマッチョ野郎との最後の関係がついていけなかったので後で解説を読むか。ラストシーン、地平線が真ん中から下へ。これで面白くなる。


20. 少女は卒業しない
私は高校の卒業式のことを覚えてないんですよね。小学校や中学校のは覚えてるのに。というわけで高校の卒業式までの2日間を描いた作品です。いま気になる役者ランキング上位の河合優実の初主演作だとか。先に言ってしまうとというか他に言いようがないんだけど本作は基本的に何も起こりません。厳密には1年前に起こってるんだけどそれが明かされるのは終盤だしそもそも1年前のことなので「今」が淡々と映し出されます。たったこれだけの映像なのに、いや、だからこそ破壊力がハンパない。年とともに凪いできた情緒がざわつく。あの頃はよかったなんて生き方はしたくないけどあの頃にしかなかったものは確実にあるわけであの頃ににさえなかったものまで描かれたらもうね。と言いつつ学園モノなのに誰ひとり一線を越えないのも後味が良い。以下、特に好きなところ。森崎←軽音部部長の神田←後輩。作田とキャリーの子。森崎ダニーボーイ。いやー、歌はズルいっすね。というわけで青春映画の傑作かと。最後に本作で一番好きな台詞。「森崎が歌えば、きっと全部に勝てるから」


21. ベネデッタ
ナイスおっぱい! ということでポール・バーホーベン御大の新作です。幼少期に出家して修道院に入った少女ベネデッタは奇跡といえる体験を重ね成長したある日キリストの声が聞こえるようになる。父による虐待から逃げ修道院に駆け込んだバルトロメアを保護して世話役となり関係を深めていく中で性的な一線を越えてしまう。聖職者でありながら性愛に溺れる中、ベネデッタは聖痕を受け新たな修道院長となる。その聖痕に自作自演の疑いが発覚して司祭や教皇大使の決断は、という物語。抑圧された環境での欲望の解放って良いですよね。母譲りの木彫りのマリア像を削ってディルドにして聖書をくり抜いて隠すとか保守的な信仰者が見たら卒倒しそう。元修道院長フェリシタの娘によるベネデッタへの嫉妬は凄まじいがフェリシタは思いとどまるように諭すときの心情はいかほどか。生涯を神に捧げながら神を信じることができなかったフェリシタがベネデッタとの関わりの中で最後に何を信じたのか。本作はベネデッタの物語ではあるけど終盤のフェリシタの役回りが印象に残っている。


22. ブラックライト
FBIの影の仕事人トラヴィスが仲間を助けたらFBIが一般人を殺しているという信じがたい話を聞かされそいつが新聞社にリークしようとしたら殺されたので不審に思い影の仕事人と新聞記者がFBIの闇に迫るという物語です。仕事人のリーアム・ニーソン、年取ったなあという感想。動きも喋りもお爺ちゃんのそれで作中でもお爺ちゃんなので正しいんだけどいつまでアクションできるのかなあと。FBI長官ロビンソンが初代長官フーバーについて言及するシーンでそういや「J・エドガー」を見忘れていたことを思い出すなど。長年の職業病でパラノイア強迫神経症の傾向があるトラヴィスという設定のわりにわりと無用心でやらかしたり仲間が都合よく装甲車を盗んだり目立っちゃいけない仕事人のわりに目立つ車に乗ってたりといろいろ突っ込みたくなるけどそういう細かいことは一旦置いといて70歳のリーアム・ニーソンが頑張る映画として楽しい作品です。新聞記者のバディ役が良いアクセントになってた。


23. Winny
もはや説明不要のファイル共有ソフトWinnyとその開発者である金子勇の物語。40代中盤の私はがっつり利用してそうな世代のくせにうぶなインターネットユーザーだったのでWinny自体にはまったく思い出がないので周辺知識は後付です。包丁や自動車の製作者は逮捕されるべきかみたいな話は何周もしているので置いといて結局警察検察の手法や手順があまりにまずかったという認識は両陣営ともに一致するんでしょう。そして警察検察のそういう部分はその後も変わっていないようなので彼らに睨まれないように息をひそめて生きていきたいと思います。金子勇が逮捕されたのが2004年らしいんだけど作品内での移動車がフェンダーミラーだったのが気になった。現在でもフェンダーミラー車は現存しているけど絶滅危惧種で2004年当時も既にほぼ見かけなかったような気もしてあのシーンだけ平成初期を感じてしまった。弁護士事務所のアシスタントみたいな役の木竜麻生という人がかわいかった。

 

24. ホーリー・トイレット
C級ホラーかと思ったら想定外に面白かった。ふと目を覚ますとそこは仮設トイレで地中からのびる長い鉄筋が右腕を貫いており激痛で動けない。わけがわからず助けを求めるスマホは穴に落ちており棒で突っついたりするけどうまくいかずなんとか取ってみたものの圏外で鏡を使って外を見たら人が死んでるっぽくてこのままだと死んでしまうというときに音楽や声が聞こえてきてどうやら何かのイベントが行われているようでよく聞くとこの仮設トイレがある場所が30分後に爆発されること自体がイベントのひとつとなっているようでマイクでそのことを話しているのが友人である市長だと気づき爆発の時間は迫りくるという物語。1シチュエーションであれこれ想像を巡らせることで少しずつ真実に近づくスリラーなのかな。突飛ではあるけどそれなりに辻褄は合っていて期待と落胆の繰り返しで観る者をイライラさせるのがうまい。黒幕の市長のキャラがベタすぎてもう少し捻りを加えてほしかったけどそうなるとこの展開自体が生まれない気もするのでまあいいか。そこそこのグロ描写があるので苦手な人は注意してください。

 

25. シン・仮面ライダー
仮面ライダー無知勢ですが「シン」シリーズということで特に期待もせずに観てみたらめちゃくちゃ面白かった。キャラのテンションは低いけどハイテンションな映像で最後まで突っ走る心意気は嫌いじゃない。冒頭いきなりのスプラッタ描写で「え?仮面ライダーってこんな感じなの?」と狼狽えるなど。私の知っているライダーは仮面ノリダーだけなので。最初の敵の蜘蛛男がわりとあっさり倒されてしまい口癖の「それが私の仕事ですから」をシンウルトラマンの「私の好きな言葉です」みたいに流行らせたいのかと思ったけどそうでもなかったらしい。仮面ライダーのバイクのトランスフォームがアホっぽくて素晴らしい。長澤まさみのサソリ女はもっとエロくしてほしい。最強の蝶男は人類の魂をハビタット世界に送りたいらしく結局人類補完計画なのかと。唐突感のあるライダー2号の一文字隼人が最後に全部持ってくのはどうなんだ。そして本郷猛と一心同体ってアレだな。蝶男の森山未來スーツアクター使わずにやっていてほしいけどどうなんだろ。とにかく殴る爆発するバイクでかっ飛ばすという勢いを維持すれば面白くなるというシンシリーズの中でも一番シンプルな作品のように思う。


26. コンペティション
めちゃくちゃ面白かった。製薬会社トップの爺さんが「ただの大富豪」という世間の評価に満足できず後世に名を残したくて橋を作ろうか映画を作ろうかということでノーベル賞作品の映像化権を買って一流監督ペネロペ・クルスと一流役者ふたりアントニオ・バンデラスとオスカル・マルティネスを揃えて映画製作を始めるが監督が一癖も二癖もあるし軽薄な売れっ子役者のアントニオ・バンデラスと理論派で堅物のオスカル・マルティネスは馬が合わないし本読みに緊張感を持ち込むためにクレーンで吊った5トンの岩の下でやらせるし出資爺さんがねじ込んた孫娘のキスシーンで男ふたりがしょうもないのでペネロペ・クルス自身が実演して孫娘が目覚めちゃうし男ふたりの過去の栄光を物理的に破壊しちゃうしその仕返しにアントニオ・バンデラスがとんでもない嘘をつくしさらに仕返しにオスカル・マルティネスがとんでもない嘘をつくしもうどろんどろんのぐっちょんぐっちょん状態でなんやかんやあって映画は完成して高評価を得たところで終わりかなと思ったらペネロペ・クルスがドアップで「終わったと思った? m9(^Д^)プギャー」みたいに観客を煽るし映画界を皮肉った作品なんだけど実はこの作品コメディなんですよ。というわけで私含めて客はたった3人でしたがみんなで大笑いでした。舞台化しても面白そう。


27. シャザム!~神々の怒り~
前作はとても個性的な吹き替えだったので今回は字幕で観ようと思ったのに近所の映画館では吹き替えしかなかったので仕方なく吹き替えで観たら前作の個性的な吹き替えから声優が変わっていたのでほっとしました。前作が2019年ということで完全に内容を忘れており兄弟みんな変身できることに驚いてしまいそこからかよという感じですみません。冒頭いきなりゾンビ映画でなるほど今回はそっち方面かと思いきや神の娘の三姉妹がいろいろと勘違いしているのを説得するのが本筋で長女は話せば分かるタイプで次女は歩み寄らない過激派で三女は人間と交流するタイプで中盤以降は主に次女が暴走するんだけどこの次女役ルーシー・リューが久しぶりに見た感じでほっこりするなど。シャザム側の強力な助っ人のペン型AIスティーブは聞けば何でも答えてくれるんだけど本作の公開直前にChatGPTが世界を驚愕させてしまいペン型AIスティーブがChatGPTにしか見えなくなってしまったのは配給会社も想定外だったよねえ。今回シャザム(ビリー)は自己犠牲の決断をしたことで成長を見せるけどガチで成長してしまうとキャラが崩れるのでほどほどでお願いします。三姉妹の三女アンテアがめちゃかわで前作であまり気にならなかったメアリーが今作ではやけにかわいくて最高でした。そういやアンテアのチカラはドクター・ストレンジにぶつけてみたい。

 

28. ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー
前作の気持ちよさを引き継いで今作も気持ちよかったー。爽やか度がマシマシで完全に青春映画ですわ。冒頭、ちさととまひろの紹介で「あれ?ちさと、女ふたり、殺し屋、リコリコじゃん」となってリコリコ見ながらベイビーわるきゅーれのことを思い出さなかった自分ボケてんなあと反省するなど。本作でリコリコOPのケツキックが再現されててなるほどねーと。って勝手に思ってるんだけど実際のところどうなんだろね。リコリコがベイビーわるきゅーれにインスパイアされてる部分があるんだろうか。そして本作監督の阪元裕吾による坂元裕二いじりワロタ。阪元裕吾が「花束良かったです!」と言われるところを想像するとじわじわくる。「少女は卒業しない」で作田さんを好演していた中井友望が掃除屋ってのも良いなあ。本命の敵の丞威と濱田龍臣のアクションも見応え十分。濱田龍臣はいい顔になったねえ。丞威はガチの人らしいのでラストバトルは丞威vs伊澤彩織というガチ同士で最高です。映画の帰りに餃子を食べたくて入った居酒屋に餃子がなくて残念でした。


29. 雑魚どもよ、大志を抱け!
久々にぼろぼろ泣いてしまった。傑作だ。令和の「スタンド・バイ・ミー」だ。いや、違うけど。違わない。そういうマインドってこと。ちなみに私のオールタイムベストねスタンド・バイ・ミーは。午前中に観たんだけど午後の予定入れなきゃよかった。しばらく余韻に浸りたい。1988年、小学6年生、比較的普通な瞬、父がヤクザの隆造、吃音性で体が弱いトカゲ、母子家庭で成績優秀な正太郎の4人組、ずっと馬鹿ばっかやっていられたらいいのに、進学のこと、転校生のこと、クラス替えで新しくできた友達のこと、家族のこと、自分に自信がなくて友達に憧れていること、そんな友達が自分に憧れていたこと、息子の成長に驚く母のこと、通り抜ければ願いが叶うという地獄トンネルのこと、友達を信頼すること、夢を語り合うこと、小さな街の有限な世界で無限の可能性を秘めていること、すべてが痛くてすべてが愛おしい。こんな青臭い作品にいつまでも騙される青臭いおっさんでいることが誇らしい。


30. マッシブ・タレント
面白かったわー。かつての栄光を忘れられない落ちぶれた映画スターのニック・ケイジをニコラス・ケイジが演じたアクションコメディです。新作映画のキャスティングに食い込もうとアピールするも空回り、生活レベルを落とせずに嵩むホテル滞在費、愛想を尽かされ別れた妻と娘とは会話がまったく噛み合わない。そんなただの無職のおっさんにパーティーに参加するだけで100万ドルというオファーが舞い込み参加してみたら武器商人のドンでニック・ケイジ本人がドン引きするほどのニック・ケイジオタクで秘密裏に捜査を進めていたFBIに協力を強要されスパイとして動いていたら妻と娘が囚われてしまい救出のためにドンを殺しにいくが実はドンは傀儡で良い奴で共闘して黒幕と戦い勝利をおさめたと思ったら……ということで結末は作品をご覧ください。落ちぶれ役が板についているニコラス・ケイジがいまさらだけど本当に上手くてそれだけで見応えあるところに傀儡のドン役のペトロ・パスカルの好演が最高。さらに娘アディ役のリリー・シーンがめちゃかわでググったらマイケル・シーンケイト・ベッキンセイルの娘だとか。遺伝子すげー。役者の好演だけでなく物語自体がアクションもサスペンスもコメディも全部ちゃんと面白いしスパイ物の娯楽作としては「ミッション・インポッシブル」に勝るとも劣らない良作でした。


31. エスター ファースト・キル
まさか第二弾が作られるとは。2009年の衝撃的な前作は今になって思えばその後に映画館に通うようになる人生の最初に観た作品なので特別な思い入れがあります。そして驚いたのが当時12歳でエスターを演じたイザベル・ファーマンが25歳で同じ役を演じているということ。当時の彼女に似てる子役かと思ったら本人でワロタ。今作は身長をどうしたんだろう。思い入れや背景ばかりじゃアレなので内容をおさらい。前作は孤児のエスターが養父母に引き取られるがあちこちで大人顔負けの悪さをして実は体の成長が止まる病気で見た目は9歳だが実は33歳のかつて精神病院を脱走したヤベー奴だったという物語。そして今作はその前日譚。前作未見ならまずはサクッと見てからのほうがいいかな。とにかくヤベー奴のエスターなんだけど今作はヤベー奴が増えていてワロタ。狡猾な犯行を繰り返すわりに脇の甘さが目立つのもこの子の特徴でカラダは子供アタマは大人だけど精神はわりと子供というなかなか複雑なことになってます。前作時点では第二弾なんて考えてなかっただろうし無茶な設定もあったのでそれを引き継ぐために今作でもガバい部分はあったけど正直あまり期待してなかったわりになかなか面白かったのでよかった。前日譚ではあるけどそもそも彼女がなぜこのようになったのかは明かされていないのでさらに前日譚が作れそうだし予定されていてもおかしくないと思うので気長に待ちますかね。

 

ではまた4月分で。

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