ネットに影響される人の日記

ネットに影響される人の日記

影響されたり、観たり、聴いたり、食ったり。

映画2022年10月

10月が終わりました。9月分はこちらです。

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観たい作品はたくさんあるけど時間は有限なので泣く泣くスルーする作品が多い今日このごろ。と言いつつ「それは観なくていいんじゃね」的なのを観ていたりよくわかりません。とりあえずはやくtotoBIG当ててリタイアしたいです。11月から業務内容が若干変わるのが憂鬱でしかたない。働きたくないでござる。というわけで10月分、行ってみましょう。

 

86. 【ROMAN PORNO NOW】愛してる!
女子プロレスから転進した売れない地下アイドル・ミサがSMに目覚める物語です。ライブハウスでスカウトされてついていった店がSMクラブだった。No.1女王様カノンに辱めを受けたら予想外にビビッときてしまい女王様になるためには奴隷の気持ちの理解が必要とのことで始まる奴隷研修。研修中もひたすら感じてしまう自分に新たな世界を見出したミサは奴隷研修を無事修了して女王様としてデビューを果たす。うーん、百合は好きだしそういう展開はありがたいんだけど個人的にSMがどうしても無理というかそれだけでちょっとさめてしまうのでいまいち乗りきれなかった。あらゆるものから解き放たれる快感はわかるんだけどねえ。とりあえずミサのカラダが素晴らしい。痩せすぎでなく程よい肉付きでさらにメリハリがあるので単純に美しかった。贅沢を言えば全体的にに役者陣の演技力がもう少しあればなと。そんな中でも高嶋政宏のド変態役はハマってたなあ。


87. 秘密の森の、その向こう
8歳の少女ネリーは大好きだった亡き祖母の家を整理する両親について行き森に遊びに出かけると母と同じ名前マリオンを名乗る少女に出会う。突然の雨によりその子の家に行くと外観も家の中もまったく同じ祖母の家だった。聡いネリーは少女マリオンが自分の母であることに気づき不安になり"自分の"祖母の家に帰ると母はどこかへ行ってしまった後だった。置いていかれたネリーは喪失感を抱えつつ気丈に振る舞う。再び少女マリオンと遊び森に小屋を作るふたり。ネリーは「信じてほしい」と前置きしてから「私はあなたの娘なの」と少女マリオンに告げる。いやー、大好物っすわこれ。たまらんね。時空を超えた邂逅みたいなSF(すこしふしぎ)感が絶妙。この設定がクドくなくすんなり入ってくるのはふたりの少女の8歳という年齢も大きい気がする。現実とファンタジーの境界に生きてる年齢というか。ネリーの母は必ず戻ってくると励ます少女マリオン、手術を控えた少女マリオンを大丈夫だと勇気付けるネリー、幼いながらも支え合うふたりの記憶がネリーと母マリオンに繋がるのか。いつもはママと呼ぶネリーが母を包み込むように「マリオン」と呼ぶラストシーンは瞬間的に涙腺が緩んでしまった。傑作「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマ監督が本作でもやってくれた。次も期待しかない。


88. 渇きと偽り
誰もが嘘をついている。小さな嘘から大きな嘘まで。いや、嘘の大小は他人が決められるものではないな。という物語。郊外の何もない街。他に行き場のない街。うまく「馴染む」以外に生きる道がない街。かつてのある事件がきっかけでそんな街から逃れた(逃げた)フォークが友人ルークの葬式でこの街に戻るところから始まる。ルークは妻子を殺して自殺したことになっているが。調べるうちに様々な嘘に翻弄されるがささやかな生活の現状維持のための嘘はどれほどの罪なのか。一見するとある意味で閉鎖的な環境特有の事象に思えるが本音本心ダダ漏れで治安が保たれる気もしないので結局田舎差別の色眼鏡に気づいて自己嫌悪に陥るのがせいぜいだろう。「長いこと嘘をつき続けると第二の本性になる」、良くも悪くもこのことを忘れずにいよう。


89. PIG/ピッグ
森の中で豚と一緒に丁寧な暮らしをしているニコラス・ケイジは豚が見つけるトリュフを売って生計を立てていたがある夜に暴漢に押し入られ豚を盗まれてしまったので豚を奪い返す物語です。てっきり「もしもニコラス・ケイジジョン・ウィックだったら」みたいなドンパチ映画かと思ってたら予想外にハートフルで静かで穏やかな作品でした。ニコラス・ケイジ作品でこれは珍しいんじゃなかろうか。世捨て人にしか見えないニコラス・ケイジがかつて街一番のシェフだったことが明かされながらバディとクエストを解いていくかのような展開はゲームっぽくもロードムービーっぽくもある。決してブチ切れずにかつての部下を諭すシーンは昭和の刑事ドラマの「落としの○○さん」のようでほっこりします。また、バディが抱える葛藤や苦悩に寄り添う姿はもはや手練のカウンセラー。開業したら流行ること間違いなしです。冒頭の調理シーンがめちゃくちゃ美味そうなので空腹時に観るとつらいです。


90. ソングバード
COVID-23の世界。変異を繰り返したウイルスは空気感染して致死率56%。完全にロックダウンされたロサンゼルスでは一握りの免疫者のみ外出が許可されそれ以外は自宅から一歩も出られない。免疫者のニコは自転車で配達人をして稼ぎ非免疫者の恋人サラとその祖母リタとはスマホのテレビ電話で会話することしかできない。毎朝スマホアプリで検温が義務化される中である日リタが咳き込み発熱してアプリが反応し自動的に衛生局へ通報される。感染者は「Qゾーン」に隔離され二度と出られず死んでいく。リサを助け出すためにニコは偽造の免疫者バンドを手に入れようと。という物語。ひと昔前ならよくあるパンデミックディストピアという感じだけどこの2年によってこれもあり得た今やあり得る未来となってしまった。ほぼノーガード戦法が世界中で広がる中でいつまでこの生活が続くのかさすがに疲れる。いまでも感染死亡者の顔を見ることもできず火葬埋葬される家族がいるんだろうか。現場つらい。物語自体は面白かったけど最後のにリサのそれはなぜ判明していなかったのかというのがもったいない気もする。


91. ザ・コントラクター
ボロボロのクリス・パインも良いね。アフガニスタンイラクで活躍した特殊部隊員が怪我でクビになり民間軍事会社なら手っ取り早く稼げるが同じく引退済みの現役時代の上官に紹介してもらった仕事に足を踏み入れたら国家の極秘任務と聞いてたのに仲間から命を狙われるし仕事をくれた奴の裏切りを確信してぶち殺しに行くというどこかで聞いたことがあるような話だけどボロボロのクリス・パインがとても良いのでヨシ! としましょう。さんざん貢献して使い捨てられた軍人の拠り所的な雰囲気でさらに使い捨てられるのはサラリーマン的にも非常につらいので一矢報いるには上をヤるしかないという思いを固くしましたね。というのは冗談ですが人を利用するときはお互い様でいきたいですね。ん?なんか結論がおかしいな。まあいいか。穏やかに暮らしたい。


92. デュアル
死期間近の人がクローンを残せる世界で余命わずかであることを宣告されたサラはクローン(ダブル)を作ることに。身体的特徴はほぼ完全にコピーされるが内面はある程度の時間をかけて刷り込む必要があり彼氏のピーターとダブルが共に生活する様子を文字通り間近で見ることになる。ところが医師から突然の寛解宣告。この場合はダブルは廃棄となる法律がある。サラは厄介な母には黙っていたがダブルが勝手に連絡を取り母とピーターとダブルが団欒しているとこに鉢合わせしたサラはダブルの廃棄を告げるがピーターと母はダブルを気遣いサラを締め出す。程なくしてダブルの代理人から決闘の知らせが届く。稀に自我が目覚めたダブルが「残留」を望む場合は1年後の決闘と言う名の殺し合いに勝ったほうが生き残れるシステム。そしてサラは特訓を始める。という物語なんだけど、うーん、緊迫するはずの内容なのにいろいろ緩くてノリ切れなかった。専門家のもとで1年訓練してるのに肉体的変化が見られないのが残念。とにかく動きが緩慢。終盤の走って追いかけるシーンは20年ぶりに全力疾走した運動会のお父さんのよう。ラストの涙はまあ良かったか。というのも一番クソなのはこのシステムではなく母とピーターだったわけで彼らにとってはどちらでもよくて都合よく選ぶだけだったという。とりあえず私も車を運転するのでラウンドアバウトには気をつけようと思います。知らなきゃ事故る。


93. 耳をすませば
いやー泣いた泣いた。物語以前に私の中の涙スイッチ押されちゃったから。まずは歌スイッチ。これポチッとされちゃうとジョワ〜ですね。さらにピンポイントで翼をくださいスイッチ。これもポチッとされてジョワ〜ですわ。スイッチ多すぎておじさんびしょ濡れです。で、物語ですがてっきり大人パートのみかと思ってたらちょいちょい子供パートにも切り替わるのでジブリアニメを知らなくても楽しめそう。聖司がイタリアで着実に夢を実現していく一方で児童文学の執筆も編集者の仕事も結果を出せず行き詰まる雫。良き仲間のサポートもあり聖司に会いにイタリアに行き聖司のチェロで雫が歌う翼をください。この瞬間によぎったハッピーエンドは些細なすれ違いからバッドエンドに。と思いきや。まあよくある「あの頃のままではいられない」「いつまでも夢を追っていていいのか」みたいなアレですね。ベースとなる物語がある以上はあまりいじりようがない部分かもしれんけどさすがに手垢のつきまくったプロットはおなかいっぱいですね。無理に現代的な価値観を挿入してしまうと耳すまである必要がなくなっちゃうし難しい。というわけで耳すまとしてはアニメファンに顰蹙を買うことのない良作に仕上がってるけど単体で捉えると凡庸としか言えない感じ。そんな中でも特筆すべきは子供パート。ほぼアニメと被るシーンなのでリスクが高かったと思うけどとても良かった。子役の雫がなんともいえない可愛らしさでほっこりした。子役の聖司は演技が決してうまくはないんだけどその分不器用な聖司がはまり役だった。キャスティングの勝利っすね。


94. 【ROMAN PORNO NOW】百合の雨音
問題、雨が降ると爪を切りたくなるのはなぜでしょう? 答えは最後に。というわけで先月からのROMAN PORNO NOW三部作のラストです。一作目の「」、二作目の「愛してる!」は面白いけどいまいち乗り切れない部分もあって、とはいえおちんちんは元気になったんですが三作目の本作はとても良かったですね。物語的にもおちんちん的にも。過去に大切な人を傷つけたことを引きずり恋愛に臆病になっている葉月。葉月の憧れの上司・栞は子供を望むが浮気中の夫とはセックスレス。ある雨の夜にふたりは互いの傷を舐め合うように一線を越えてしまう。栞の夫の浮気相手は葉月の同期で互いに夜勤明けでムラって会議室でってのがたまらんすね。夜勤明けの感覚わかるわあ。この4人が同じ会社で働いてるもんだからそりゃ穏便には済まないわけでハッピーエンドは期待できないんだけど、それでも少し希望のある未来が見えたのでヨシ。まあ葉月の同期にかける言葉がないんだけど。ハードすぎずにほどよくソフトな百合セックスシーンたまらんね。ソフトフォーカスの多用とそれっぽいBGMにじわじわくる。とりあえず三部作の中では一番好き。というわけで冒頭の問題の答えは「オナニーしたくなるから」でした。おまんまんが傷つかないように。はい。金子修介監督の日活ロマンポルノ作品「OL百合族19歳」がGYAO!で無料だったので観てみたらこれもまたなかなか面白かった。


95. カラダ探し
選ばれた6人が赤い人から逃げながらバラバラのカラダをすべて集めるまでその日が永遠にループするという物語。何を言ってるのかわからないと思うが私もわからない。巻き込まれてしまった以上はやるしかないわけで。ツイていたのは6人の中にオカルトオタクがいてループを抜ける条件が早々に判明したこと。彼がいなかったら文字通り無限ループなんだが。頭を使って赤い人に対抗するも虚しくほぼ絶体絶命の状態で突然覚醒する橋本環奈。ラストははしかん無双。もっと早くやる気を出してください。ちょいちょい挟まれる青春パートがむず痒い。西田尚美と橋本環奈の母娘を眺めるだけの置物になりたい。山本舞香クソ可愛いなと思ったけどさすがにJK役はもう無理があるんじゃねと思わなくもないけど橋本環奈も23歳だし気にしたら負けということでみんな可愛いからヨシ!


96. RRR
観る前「3時間か……」観た後「あっという間じゃん」というわけでバーフバリのS・S・ラージャマウリ監督作品「RRR」です。1920年、英国植民地時代のインドである部族の娘マッリが英国軍のマダムに気に入られ攫われてしまう。救出のためにデリーに向かうグループのひとりビームは英国軍を守る警察官のインド人ラーマと敵対することになるが、互いの素性を知らないまま友情という絆で結ばれてしまう。冒頭、インド人の暴動を抑えるためにラーマが権力の犬のごとく同胞たちを拳で制圧していく様子が圧巻。一方、ビームはマッリ救出で英国軍の官邸に潜入するためにマダムの娘? ジェニーに近づき首尾よくパーティーに誘われラーマと参加しクソ英国男による社交ダンスマウンティングに「ナートゥ」で応戦して完勝。ここのダンス最高。シャッフルなのでダンス無知勢でもノリノリになれます。その後なんやかんやあって互いの素性を知りビームはラーマに逮捕され拷問され死刑執行が決まるが、ビームとビームに感化された群衆の熱を感じ取りラーマはビームとマッリを逃がす作戦を企むがかわりに自分が捕まり拷問され2日後の死刑執行が決まる。ビームは潜伏先でラーマの恋人シータと出会いラーマが英国の犬になった理由を聞き親友ラーマを助けに行く。という物語。敵とは知らず絆が生まれ、素性がバレて一方の死をもって決別する運命、同志であることに気づき共闘する、ベタだけどこのシンプルなプロットにインド映画の全力肉付けで傑作に仕上がってます。いちいち熱い少年漫画のような展開はキャッチーで3時間という長さもあまり気にならない。そしてインド映画おなじみの超絶美形ヒロインもたまらんね。アーリヤー・バット(Alia Bhatt)とりあえず画像検索しよう。


97. 四畳半タイムマシンブルース
タイトルで気付かなくて不甲斐ない。四畳半神話大系は未読未見ですがサマータイムマシンブルースは映画を観ておりヨーロッパ企画の劇団公演にはまだ縁がないけれど上田誠作品にはちょくちょく触れてるわけで。そんな中で某所のカキコミを見てこれは観ておこうと。エアコンのリモコンが鍵となるベースの物語はそのままで舞台を京都の学生寮? に移して森見登美彦がリライトしたそうな。これだけで「あー相性いいわ」と思える組み合わせですね。そしてキーパーソンのもっさり君が本多力というのがサービスでありベストなキャスティングで素晴らしい。そこへ一枚絵で見る機会が多い中村佑介の描くキャラがヌルヌル動くのは気持ちいい。四畳半神話大系サマータイムマシンブルース、両方知ってる、どちらか知ってる、両方知らない、いずれの人も楽しめる作品ですね。


98. アムステルダム
第一次世界大戦の最中に戦地で知り合い絆を深めたバート、ハロルド、ヴァレリーの物語。終戦後に篤志家の援助もありアメリカには帰国せずにアムステルダムで自由を謳歌した3人だがバートの帰国をきっかけに3人は解散。バートとハロルドがハメられて殺人容疑をかけられるが調べていくうちに大きな陰謀の存在を感じ有力者の支援を得ていく中でヴァレリーとの思わぬ再開もあり再集結した3人が立ち向かうものとはいったい。復員兵たちの支持を集めて組織して選挙を経ずに独裁体制を築くために将軍に演説を依頼する黒幕のその後ろにはドイツの彼とイタリアの彼がチラつく。という物語。マーゴット・ロビーがひたすら可愛かっこいい。3人がドリカム状態(って2人になって長いしもう言わないか)だけどドロドロにはならない加減がありがたい。終盤活躍するロバート・デ・ニーロはさすが。マーゴット・ロビー、アニャ・テイラー=ジョイ、テイラー・スウィフトアンドレア・ライズボロー、ゾーイ・サルダナあたりを見てるだけで目の保養になりますね。他にもちょい役まで贅沢なキャスティングでいくらかかってんだという感じ。楽しい作品ではあるんだけど洋画(orアメリカ人)特有? の小話みたいなやつがいちいち挟まれるのがせっかくのテンポの腰を折る感じでもったいないんだけどあちらの人はこれが気持ちいいんだろうねえ。


99. 貞子DX
なんかいろいろもったいないんだよなあ。貞子というキャラ自体がマンネリなのは仕方ないしそこにケチつけるような人はいまさら見ないだろうしそこは問題ではない。それでも怖い映画を真面目に作ればちゃんと面白くなると思うんだよなあ。しょーもない笑いを入れちゃうのはなぜなんだろうなあ。ほっこり終わるホラー映画ってなんなんだよ。もはやホラー映画を作る気がないということなのかなあ。貞子vs伽椰子だって笑えたけどあれはやり過ぎて笑っちゃう系だから本作とは違うしなあ。鈴木光司が世界観監修してるそうだけどどこまで関わった結果なのか気になるところ。小芝風花西田尚美八木優希は可愛かったです。渡辺裕之はこれが最後かと思うと複雑ですね。


100. アフター・ヤン
テクノと呼ばれる人型ロボットが家庭にいる世界。ジェイクとカイラ夫妻は養女ミカと人型ロボットのヤンの4人で生活している。ある日ヤンが突然動かなくなり修理する方法を探すが難航する。ヤンに一番懐いていたミカはひどく落ち込む。ヤンの修理が絶望的となるものの内部のメモリに1日数秒の録画データが存在することがわかる。それを再生し始めたジェイクはヤンが見てきた自分たちの家族(そこにはヤンも含まれる)を改めて愛おしく思う。ひとつ、見知らぬ女性の映像をたよりにその人を探すジェイクはヤンの過去に触れる。といった物語。一言であらわすと「家族とは」という感じですかね。選択的夫婦別姓に反対する人には理解できないだろう不完全な家族ですが紛れもない家族です。家族の条件が姓でも血でもないことにこうした物語を通じて気づいてもらえるといいのだけれど。ひとつ不思議だったのがカイラの気持ち。ミカのためを思い早々にヤンを諦めて前へ進もうとするのはわからなくもないけどあまりにあっさりしていてミカのこと見えてる? と気になってしまった。親になったことがないのでなんとも。冒頭の家族対抗ダンスバトルは楽しかった。


101. ぼくらのよあけ
冒頭、自分ちのいろんな世話をしてくれるAIロボを邪険に扱う悠真にデジャヴ感があっていきなりモヤモヤしてしまった。こんな感じで始まるアニメ映画をここ数年に観た記憶があるんだけどタイトルが思い出せなくて。というのは置いといて、このAIロボ・ナナコがハッキングされ「二月の黎明号」と名乗る宇宙船のAIであることがわかる。地球探査のため12,000年かけてたどり着いたがトラブルで帰還できくなり悠真たちに手伝いを依頼する。「三体」を読んだ私はこの時点で「協力したら確実に裏切られてバッドエンド」を予想してしまい中盤までヒヤヒヤしながら観てしまいましたごめんなさい。「二月の黎明号」めっちゃ良いやつじゃん。地球人のこと理解しすぎワロタ。秘密のこともテンパると口走っちゃう小学生あるあるにオイオイと突っ込みつつジュヴナイル?ヤングアダルト?的展開にほっこり。そして「二月の黎明号」が悠真たちと関わりの深い人たちにも関係があることがわかりゴニョゴニョ。成長期の通過儀礼が過不足無く描かれていて爽やかなSFアニメとなっています。悠真の友達慎吾の姉だけ救いがないように見えてちょっとつらい。あと水道代が気になります。

 

ではまた11月分で。

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