17. スターダンサーズ・バレエ団 バレエ「ドラゴンクエスト」
最高すぎて最高でした。知らなかったんだけど95年初演から何十回も上演されている作品だとか。もっとはやく観とけばよかった。つーかバレエすごい。かっこいい。戦士（西原友衣菜）マジかっこいい。次回もあれば観に行こう。
昨年秋に初めて観た公演が最高すぎて今年も観てきました。そもそもバレエ初体験だった前回公演のあとにスターダンサーズ・バレエ団による「コッペリア」と「くるみ割り人形」を観たので推しバレエ団てことになりますかね。まあ他を知らないだけですが。このドラクエバレエは1995年に初演されているそうで既になかなかの歴史がある作品です。ドラクエ音楽大好きなのに昨年まで知らなかったのは痛恨の極み。ストーリーはゲームを踏襲した設定もありつつのオリジナル脚本です。王宮の舞踏会で白の勇者と王女の出会い、魔王の影、黒の勇者にさらわれる王女、助けに行く白の勇者と女戦士や武器商人そして賢者との出会い、囚われの王女は黒の勇者と他の魔物たちの雰囲気が違うことに気づく、白黒勇者の対決は黒の勝利となるがとどめを刺さない黒、命からがらの白の勇者が見た夢は、ここから怒涛の展開です。王道をきちんと押さえた作りでドラクエを知らない人でも楽しめますが、やはり音楽です。先日亡くなったすぎやまこういちが生み出した数々の名曲が生演奏で迫力を増します。ゲームの記憶が強すぎるので「あれ？この曲をこういう場面で使うの？」みたいなことが序盤で少し気になりますがわりとすぐに慣れます。私はドラクエ4までしかプレイしてないのですがおそらく本作はドラクエ5までの音楽が使われているんじゃないかな。というわけで知らなくても楽しめるし知っているとより感動も大きいドラクエバレエ、バレエ未体験の人にはもってこいの作品だと思います。ドラクエの魅力に負けないバレエの魅力に度肝を抜かれた私が保証します。前澤友作は宇宙で重力から解放されましたがバレエのステージは地上でありながら重力どこ行ったと突っ込みたくなる。走るための肉しかついてないサラブレッドと同様に踊るための肉しかついてないバレエダンサーたちの肉体美としなやかな動きはドシロウトの私でも「なんかやべーもの見てるぞこれ……」という感覚になりました。まあとにかく最高なので来年も公演があれば観たいですね。今回はキャスト・スタッフ紹介のクレジットのあとに、全演者が片膝を付くなか、スターダンサーズ・バレエ団とすぎやまこういちの歩みが映像で紹介されました。長い間、本当にお疲れさまでした。
#ドラクエバレエ テアトロ・ジーリオ・ショウワでの2日間の公演が終演いたしました！👏🏻
— スターダンサーズ・バレエ団 (@SDB_ballet) 2021年12月18日
皆様からの大きな拍手とともに会場全体がひときわ温かい空気に包まれる、特別な公演となりました。
バレエを愛してくださったすぎやま先生へ、皆様の想いが、私たちの想いが、届いていますように。
（続く） pic.twitter.com/rxtEoDXzZW
今年観たコッペリア。
今年観たくるみ割り人形。
