魔法の研究ばかりにのめり込んでいる年老いたコッペリウス博士。
彼の野望は、自分の作った機械仕掛けの人形「コッペリア」に命を吹き込むこと。
ある日コッペリウスがコッペリアをバルコニーに置くと、誰もが本当の人間だと信じてしまいます。
向かいに住む村娘スワニルダも仲良くなろうと話しかけますが、コッペリアは読書に夢中なのか見向きもしません。
でもスワニルダの恋人のフランツには気があるようで、フランツもまんざらでもない様子。
そんなフランツの様子をみておもしろくないスワニルダは、偶然みつけたコッペリウスの家の鍵を手に、バルコニーにいた謎の少女を探そうと友人たちと家の中へ。
一方、同じことを考えていたフランツもやってきて・・・。
昨年観たバレエ「ドラゴンクエスト」が最高すぎたのでふたたびスターダンサーズ・バレエ団の公演を観てきました。演目はコッペリアです。内容は知らないけど名前だけは知っているやつですね。高校時代にクラスメートが演劇部に入って最初の公演がコッペリアだったことを覚えていますが、当時は演劇部なんて恥ずかしくて見てらんねえよみたいなクソガキだったのでせっかくのチャンスを逃してしまいました。あれから29年、人生わからんもんです。ちなみにこの公演は本来昨年の春に上演される予定でしたが新型コロナの影響で今年の5月に延期され、さらに舞台装置・美術・衣装をイギリスのバーミンガム・ロイヤル・バレエ団から借りるための輸送中にスエズ運河のコンテナ船座礁事故の影響を受け間に合わないことが判明し、2度目の延期となりようやく開催されました。関係者の皆様の気苦労は計り知れませんね。というわけでコッペリアですが、あらすじは上記の通りです。で、今回はスターダンサーズ・バレエ団の総監督小山久美による公演前のプレトークであらすじだけでなく振り付けの意味なども教えてくれたので、私のようなバレエ初心者でも置いてきぼりにならずに楽しめました。ただ、それでも「ここはどういう意味なんだろ」みたいな部分はあったので、歌舞伎のイヤホンガイドみたいなやつがあればバレエを見たことがない人の心理的ハードルが下がって鑑賞人口が増えるんじゃないかなと思ったり。コッペリアは演出家によって作品の雰囲気がだいぶ変わるようで、このピーター・ライト版は最後にコッペリアに命が吹き込まれてコッペリウスが救われますが、ローラン・プティ版だと悲劇的なラストになってるそうです。ということをググってたら新国立劇場バレエ団によるローラン・プティ版が今年のゴールデンウィークに無料配信されていたそうな。しくったー。いつか生で鑑賞するぞ。昨年観たドラゴンクエストで人間離れした動きに度肝を抜かれたわけですが今回も、一時停止ボタン付いてんのか? とか、ここは月か? とか、人間の脚はそうはならんやろ→なっとるやろがい! とか、あらゆる動きの美しさに釘付けで目が乾く。美しいものを見ると幸せになりますね。この公演は主要な役がダブルキャストとなっていて、私が観たのはスワニルダが渡辺恭子、フランツが池田武志の座組でした。ダブルキャストっていろんな事情や都合があるんだろうけど客としては「ずるい!」と思っちゃうよね。だってもう一方も観たくなっちゃうもん。まあでも昨年のドラゴンクエストで目を奪われた西原友衣菜も見れたのでよかったかな。今回の会場のテアトロ・ジーリオ・ショウワで11月にくるみ割り人形、12月にドラゴンクエストがあるそうなので、どうしようかなー観ちゃうのかなー。というかこうなったら他のバレエ団もチェックしたほうがいいのかなー。でもキリがないよなー。(沼の入口にて)
そういえば、わりとよく聞くこの音楽、コッペリアの第2幕冒頭の音楽だったんですね。
今年の観劇一覧。
で、せっかくのお出かけなので美味いもん食うシリーズです。テアトロ・ジーリオ・ショウワがある新百合ヶ丘、ちょっとした思い出のある街なんですが、ほとんど知らない街でもあります。なんだそれ。駅を出たらクソ暑くてソッコーで小田急エルミロードに避難したらザ・ダージリンというカフェがあったので開演まで涼むことに。
紅茶とオレンジのザッハトルテ。ダメではないけど二度目はないなってやつだった。
で、公演後は先日ネットで見かけたこれとかこれに影響されて町田で晩メシを食おうと思い店もいくつか探しておいたんだけど、暑いし眠いし移動が面倒なので結局新百合ヶ丘でチェーン店のダンダダンに入るという適当な感じ。まあこの系列はわりと好きなので全然アリです。少年ジャンプ+で話題沸騰中のダンダダンとは関係ないはず。もちろん段田男とも関係ないはず。知らんけど。
前菜1、パクチーサラダ。茎が多い。
前菜2、ピリ辛肉味噌もやし。体がじんわりホットに。
前菜3、ピータン豆腐。あっさり。
メインディッシュ、餃子。皮厚め、肉汁たっぷり。
ごち。