ネットに影響される人の日記

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影響されたり、観たり、聴いたり、食ったり。

映画2020年4月

4月が終わりました。3月分はこちらです。

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いろいろと思うところはありますがそれは後回しにして早速いってみましょう。

 

39. ナイチンゲール
うーん、これまたどう書いたらいいんだろうな、という感じですね。人間の尊厳を踏みにじることの罪深さ、としか言いようがないというか。R15+で序盤の暴力・陵辱シーンが強烈すぎて見ていて気分が悪くなったのは久しぶりです。というわけで主人公の女性は誰が見ても被害者なんですがその彼女が協力を求めた相手に対する差別がこれまた吐き気がするくらい酷いものでここはクズだらけの地獄なのかというとにかく胸糞悪い状況が続きます。最終的にわずかな救いはあるもののかなりきつい作品でした。あと気になるのはアボリジニの描き方は大丈夫なんだろうかと。私は詳しくないので評価できませんが最近の潮流としては特定の民族の描き方を少しでも間違えると公開中止もあったりするし。


40. デッド・ドント・ダイ
多くの作品が公開延期を発表する中で公開が期待されていた本作の延期をツイッターで知りうなだれていましたがその記事を見ていたら「TOHO日比谷での先行上映は予定通り続ける」とのことでそもそも先行上映してることすら知らなかった自分を恥じるとともに今観ておかないと半年後かもしれないし1年後かもしれないと思い気付いたら平日夜の座席を確保していました。ちょっと早い時間だったんだけどなんやかんや言いくるめて早上がりです。で、作品なんですが、おもしろいよ、おもしろいんだけど絶賛はできない、というかわからないことが多い、難しいとかじゃなくてポカーンとする感じ、投げっぱなしというか回収されないというか、結局なんだったんだ?みたいな感じでした。「ゾンビを統べるかぐや姫」みたいな感じなのかなあ。ナンセンスギャグ系なのかなあ。わからんなあ。そんな感じですが平日夜のまばらな客席が一瞬爆笑に包まれたシーンがあったのは面白かったな。二度は楽しめない系のアレなので気になる人はぜひご覧ください。ティルダ・スウィントン様の妖艶な姿は相変わらずで彼女が一番の謎でしたね。あとはあの子供たちはどうしたんだろう。本作には有名なミュージシャンがたくさん出演しているのでとりあえずキャストの一覧を見てみるだけでも面白いかもしれません。書きながら思い出した、なかなか面白い演出だと思ったのが、ゾンビ映画にしては緊迫感がないというか見る人によっては何も起こらない時間が長すぎて退屈に感じるかもしれない部分ですかね。これはアダム・ドライバーが演じるロニーの性格に起因するところもあるんだろうけど私は結構好きな「間」でしたね。

 

41. 囚われた国家
つまらないとは言わないけど凡庸というかせっかくわかりやすいテーマなんだしもう少し違う見せ方できなかったのかなあという感じですね。「幼年期の終わり」を思い出す序盤ですがこれといって想定外のことが起こらず圧倒的強者にもかかわらず結構マヌケな侵略者とかもちょっとしらけるというかとにかく色々もったいない気がします。なんとなく思うのは「社会派メッセージ」に物語自体がぼやけてしまったのかなと。本作を観たあとに適当にネットをうろうろしてたら「これはSFの皮を被った社会批判だ!素晴らしい!」みたいなコメントが散見されたけどそもそもSF作品てそういう一面があるものが多いし殊更それで褒められるようなもんでもないだろうし映画である以上はやっぱり物語が面白くないと厳しいよなあと。唯一よかったのは侵略者の造形かな。あれはヒイィィィッてなる。


42. サーホー
ついに映画館が完全休業となって萎えてたら感想を書き忘れて時間がたってしまい内容もだいぶ忘れてしまった。バーフバリのプラバースが主演です。なんか騙し騙されみたいな感じで日本のドラマ「コンフィデンスマンJP」みたいな感じかもしれない。「コンフィデンスマンJP」を見たことないんだけど。ただこの騙し騙されがかなり手が込んでいてしばらくは「ん?これどっちだ?」みたいになっていてだんだんわかってくるので面白かった記憶がある。こんなこと言うと失礼だけどインド映画でこういうのは珍しい気がして新鮮だった。あとインド映画おなじみの超絶美女なんですが今作のシュラッダー・カプールは序盤はまあ可愛いけど超絶美女って感じではないんですよ。ところが物語が進むにつれて顔つきが変わっていき最終的に超絶美女に見えてしまうので面白いなあと。2月に観た「プレーム兄貴、王になる」のソーナム・カプールのように終始超絶美女も大好きですが今作のシュラッダー・カプールも大好きです。

 

というわけで4月はこれだけです。3月中旬から映画館は休業または平日のみ営業となり4月に入ってからはほぼ完全に休業となり4月に観ることができた作品もギリギリのタイミングでしたね。今日5/1現在、私の行動範囲に営業中の映画館はありません。先月の記事のブコメアップリンクの配信を教えていただいたり、ネットからもいろんな配信情報が流れてきたり、そもそもアマゾンプライム会員なので観られる作品はたくさんあるんですが、なんか気分が乗らなくて結局4月は配信で観ることはありませんでした。以前から私は「映画館で観る」ことと「自宅で観る」ことは別物だと考えていましたが、自分の中でここまではっきり線が引かれていたことに私自身驚きましたね。今までに自宅で映画を観たことがないかというとそんなこともなくて、子供の頃は家族で観たり、学生時代は女の子と観たり、ここ15年くらいは午後のロードショーや月曜映画を2ちゃんで実況しながら観たり、金曜ロードショーを2ちゃんのセリフ高速タイピングスレに参加しながら観たりしていました。たまーにお気に入りの作品のDVDをひとりで観ることもありましたがかなりのレアケースで、多くのケースつまり前述のシチュエーションではすべて誰かと一緒に観てたんですよね。そのへんが自分の中の線引きの肝かもなあなんて思ったり。とまあこんな感じなのでわりと映画を観てるほうだとは思いますが過去作にほとんど触れていないという弱点があります。例えば去年「ドクター・スリープ」を観る前にさすがに「シャイニング」は観とかないと話にならないかなと思って予習しましたがこういうのはかなり珍しいですね。私が映画館に行くようになったのは2009年からなのでそれ以前の作品はいわゆる名作でも知らなかったりします。子供の頃に映画館へ連れて行ってもらえるような家庭でもなかったし。ちなみにその2009年に初めてひとりで映画館で観た作品は「エスター」です。これがつまらなかったら今ほど映画を観るようにはなっていなかったかもしれません。今でも好きな作品です。そういえば少し前にツイッターで続編?前日譚?の製作が決まったような話を見かけたので楽しみです。てな感じで4月に配信を観なかった言い訳をつらつら書いてみたけど4月頭の状況と今日現在の状況はかなり異なるもので今後についても年単位での覚悟が必要だということはわかってきたし根本的に意識を変えないと楽しいことがひとつ減ってしまうので5月からは配信で観るチャレンジをしてみようと思います。当面の課題はまともな視聴環境がないことですね。テレビが無いので鑑賞機器は13インチのノートPCと8インチのタブレットだけです。たまにならいいけど毎度となるとさすがに厳しいかな。まあとにかくやっみよう。

 

ではまた5月分で。 

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