増田の追記芸は置いといて、トラバで紹介されていた「邦キチ! 映子さん」を読んだ。基本的におもしろおかしく褒め殺すタイプの漫画なんだけどあまり不快にならないのは「あ、この人ちゃんと見てるな」とわかるからかな。観てないのにイメージだけでdisるようなのはつらいので。
そういえば映画を観るようになってちょうど10年くらいたつ。自分から映画館に行くことがない人生だったけど当時ニートで暇すぎてたまたま目についた作品を観に行ったらめちゃくちゃ面白くてそれからちょいちょい観に行くように。ちなみにその作品は「エスター」。
実はというかやはりというか無駄に邦画を見下してる時期もあって今思うと勿体無いなあと思うばかりなんだけど、まあそういう時期を経て今では結構なんでも観るように。特にJKをターゲットにしたような学園恋愛モノとかバカにしてたんだけど基本的なテンプレが完成されてるから水戸黄門の安心感みたいに毎回楽しめるというのは面白い発見だった。それでもやっぱり苦手な監督とかいるしそういう作品をわざわざ観に行くことはさすがにないか。
映画を観るようになった頃に調子こいて映画ブログでいっちょ前に批評もどきを書いていて、とはいえ文章を書くのは苦手なので嵩増しするために枝葉末節をdisり始めて、それなりの量を書けるようになってくると俺結構イケてるんじゃねと勘違いして、ブログを書くために映画を観に行って、いつの間にか粗探しばかりしてることに気付いて、映画が好きで観るようになったのに何してんだ俺はみたいになって、しばらく映画を観る気がしなくて、ようやく落ち着いてブログのことを忘れて映画館に行ったのは半年以上経ってからだったかなあ。自業自得の暗黒時代。
そんなこともあって今では作品を楽しめても楽しめなくても賛否にあまり関係ないコメントをツイッターに一言書くという誰得行為で趣味との適度な距離感を保っている。好きなものでイライラしたくないよね。
ここ1ヶ月くらいで良かった作品はやっぱり「ペンギン・ハイウェイ」を推したいところだけどまあこれは当然観るよねということでここはあえて「ウインド・リバー」を。批評サイトとかテレビをほとんど観ないのでこの作品がどれくらい話題になってるのかわからないんだけど、見応えある作品だったなあ。とある銃撃シーンの緊張感、緊迫感、あれは久々に味わった感覚。
あ、邦キチ! 映子さんから始めたので邦画もひとつ。「SUNNY 強い気持ち・強い」はアラフォーならほとんどの人が懐かしむことができるヒット曲のメドレーといった感じ。韓国のオリジナル作品の出来が良すぎてどうしても比較されてしまうかもしれないけど、これはこれで楽しかったしなにより篠原涼子は相変わらずかわいい。エンドロールで「久保こーじ」という名前を見つけたときは「生きとったんかワレ」という気持ちになりました。←失礼