昨年の夏休みはこんな感じでした。
で、今年の夏休みですが、まさか昨年よりも状況が悪化してるとは思わなかった。ファッキンコロナ。今年も東北旅行に行けないなんて。そして職場のチーム編成が変わりバタバタしてたせいで自由に夏休みを取得できず指定されるというファッキンムーブ。土日含めてたったの4日間ですよ。マジファックなので近所をブラブラしてました。と言いつつ結果的に1日1作品1美味いものという感じになりました。というわけで記録です。
1日目
たった4日間の夏休みの天気が全日雨というファッキン予報でしたが唯一この日は曇り予報に変わったためバイクでひとっ走りして気になっていたカフェ「LEC COFFEE」にプリンを食べに行きました。とっても美味しかったです。現役の酒屋が店の三和土の一部をカフェにした感じでなかなかお洒落。川越の蔵造りの町並みから徒歩圏内なので観光ついでにちょっと立ち寄ってコーヒー飲むのにちょうどいいかも。
注文するとトランプの番号で呼ばれます。
固めのプリン美味い。
LEC COFFEE
https://www.instagram.com/lec_coffee/
ジェノサイド寓話として名高いジョージ・ソーンダーズ「短くて恐ろしいフィルの時代」読んで最高怖かったから子どもらに筋を熱量多めで話して聞かせたらめっちゃウケた。きてれつでおもしろすぎておそろしさが口述でぜんぜん伝えられない……。https://t.co/OaXUoqmoMH
— 古賀及子(こがちかこ) (@eatmorecakes) 2021年8月8日
上記ツイートで気になって即ポチッとしたジョージ・ソーンダーズ「短くて恐ろしいフィルの時代」が届いたので読んでみた。異質な他者への無慈悲な弾圧、権力への過度の忖度、チェック機能を果たさないマスコミ、これらを極度に抽象化して書かれたジェノサイドおとぎ話。人物描写や各種形容が面倒臭いレベルなので苦手な人も多いかも。どこかで見覚えのある、というか現在進行系の世界そのものに見えてゾッとするけど、そこはおとぎ話なので笑える部分もあって、だから余計にゾッとする、みたいな。普通の文庫本の半分くらいの分量、短〜中編という感じでサクッと読めた。積読消化せずに気まぐれで本を読むの良くないよなあ。
2日目
朝起きてなんか美味いもん食いたいなとググったけどピンとくるのが見つからなくて、ふと思い出したまだ行ったことのないカジュアルフレンチのお店「ビストロ アミー」のサイトを見たら当日ランチ予約が11時までOKとのことでソッコーでウェブ予約して行ってみました。普段のメシの選択肢にフレンチは無いので珍しいパターンです。まあ夏休みだしたまにはちょっと贅沢なランチもアリでしょう。コロナ禍を1年以上経過してなお、店側にも事情はあれどいまだに予約は2名からという店が多い中で、1名予約OKなのはありがたい。魚コース、肉コース、魚+肉コースがあり、食いしん坊おじさんは魚+肉にしました。食後にわかりましたが私は年を取りました。これだけで満腹になるなんて……
スープはヴィシソワーズです。夏って感じ。
夏野菜のテリーヌです。オクラもナスもたまらんね。ソースは赤がビーツ、緑がバジル、黒がオリーブ。
魚料理はサワラのポワレ パプリカの白ワインソース。皮目パリパリ身はふっくら、ソースなしで塩味だけで十分美味いけど、それだと和食っぽくなりそうなところにこのソースでちゃんとフレンチになるの面白い。
肉料理は鴨胸肉のロースト 赤ワインソース。鴨肉はパサパサしてる印象があったけどなかなかしっとり仕上がっていて驚いた。鴨肉特有の臭みもしっかり焼かれた外側の香ばしさで中和されてほとんど気にならない。わざわざ鴨肉を食べることがほとんどなかったけど、これならまた食べてみたいと思える。
デザートの盛り合わせは、シフォンケーキ、パイナップルのタルト、ガトーショコラでした。勢い余って写真も撮らずに食ってしまい、気づいたときにはこの惨状。ひどい。パイナップルのタルト美味かったな。
メシの後は特に予定もなかったのでとりあえず映画館のサイトを見たらこの日から「スーサイド・スクワッド」が公開だったので映画館へ。いままでのスーサイド・スクワッドとの関連がわかってないんだけど、ギャグと人体破壊のオンパレードでとても楽しかったです。辛気臭くないDC作品もあるんですね。←おい とりあえずラットキャッチャーがめちゃかわでした。
3日目
せっかくの夏休みに健康診断を受けるという愚行。予約をし忘れていて5月中旬に電話したら「最速でお盆ですねー」とか言われたのでしかたなく。というわけで前日21時からのプチ断食です。我慢した結果に腹を満たすのがバリウムとかマジファック。早くバリウムに変わる何かを発明してください。ちなみにバリウムのレントゲン技師が鼻出しマスクでクソワロタ。ここ密室だぞコラ。そして視力が下がって胴囲が上がるという悲しみ。これが老化なのか。そろそろ眼鏡を作っておかないと免許更新やばいかも。というわけで健康診断が終わり、ハラヘリヘリハラなので美味いもん食おうと浮かんできたのが少し前に行ったスリランカ料理の店。定番のランプライスは前回食ったので、今回は別メニューにしてみました。
カトレット(丸いやつ)とロルス(棒のやつ)です。どちらも変わり種コロッケという感じで美味い。1個ずつ注文できるのもひとりにはありがたい。
そしてライスアンドカレーです。ランプライスのダウングレードverといった感じだけど満足感は十分。カトレットとロルスのぶんライスを少し減らしてもらえばよかった。激辛は苦手な私が死なずに食べ切れるくらいの程よい辛さなので、大抵の人は大丈夫でしょう。
デザートにワタラッパンを初体験してみたかったけど残念ながらこの日は無しとのことで、アイスクリームのキトゥルシロップがけを。キトゥルシロップはハチミツっぽくて無難に美味い。
外観とか内観とか。
店内でスリランカ食材も買えます。
完全に食いすぎたので一旦帰宅。バリウムのあとに飲んだ下剤も効いてきていろいろ放出してからまだ時間があったので、これまた公開したばかりの「ドント・ブリーズ2」を観に映画館へ。前作の最狂爺さんも8年経って衰えが。狂人が人間らしさを見せたり、これもうわかんねえな、という。今回の敵との関係といい、善も正義も無いんだよ! とりあえずまだ続くっぽい。
4日目
「羅小黒戦記」はツイッターのタイムラインにがんがん流れてきた一方で、全然流れてこない「白蛇:縁起」ですが、映画館のサイトを見るとどこもほば満席で、当日予約はできないレベル。どういうこっちゃということで観てきました。エンドロールでわかったけどダブル主役のひとりがSnowManのメンバーとのことで、女性客が多かったしそういうことなのかなと。ただ、客寄せパンダとは思っていなくて、実際に私はエンドロールまで普通に声優だと思っていたくらい違和感なかったし、物語自体も結ばれ得ぬ恋という古典的なプロットを美しいアニメーションで観ることができて、なかなかの満足感でした。ほんのり百合風味もあり、それもまた良し。しかし「羅小黒戦記」もこれも自由を獲得する物語が現代中国で制作されて輸出までされているのがグロテスクというか、複雑っすね……
で、映画の後は前日に滑り込み予約しといたちょっとリッチなイタリアンランチ。最近はイタリアンといえばサイゼリヤで十分という風潮が私にもあり、外食でわざわざイタリアンを選ばなくなっていますが、たまにはこういうのもいいかなと。2日目のランチに引きずられてる感はある。このあたり一帯にイタリアン、フレンチ、洋食、スイーツの専門店を擁するアルピーノ村の一画の「イルクオーレ」です。存在は知ってたけど初体験。ベーシックなランチコースにしてみました。自家製フォカッチャがつくので物足りない人はそれで調整できるかと。
前菜はカボチャのポタージュ、カツオのカルパッチョ、カプレーゼ、イタリア産のハムとサラミです。ポタージュうまい。
スパゲッティ 大和豚のサルシッチャ 茗荷と大葉のペペロンチーノです。大葉はわかるけど、茗荷がマッチしていて夏っぽさも良かった。辛味が結構強くてお子様にはきついかも。
メインは魚、豚、牛から、魚にしてみた。真鯛のグリル 自家製焼きトマトのペースト おかひじきと黒米とクルミのサラダ 山椒の香り。「自家製〜」はよくわからなかったけど真鯛のグリルは美味かった。
デザートはパッションフルーツのシャーベットとパンナコッタ。普通に美味い。
というわけであっという間に過ぎ去った夏休み。宿題は無いけど休み前に発覚した仕事の課題がそのまま残ってるので明日が憂鬱だ。次の連休は9月後半か。ファッキンコロナが多少おさまっていれば旅行したいのう。来年の夏休みはさすがに大丈夫だよね? 大丈夫なはず。大丈夫だと思いたい。とりあえず生きるか。
ごち。