■作・演出
■出演
阿部サダヲ、仲野太賀、永山絢斗、皆川猿時、荒川良々、宮崎吐夢、平岩紙、少路勇介、中井千聖、宮藤官九郎
■会場
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東京は渋谷。ラブホテルや雑居ビルが立ち並ぶ猥雑な裏街。出来たばかりのセレブリティなマンションの前に、古びたビルがある。そんな猥雑な街の一角で、メジャーになれない解散寸前のお笑いコンビ、デリヘル嬢と店長、浮気妻と間男など、訳ありな人々がたまたま出会い、ワンシチュエーションで交差し、ノンストップで駆け抜ける物語。
冒頭からゲイいじりで「あーそういう感じかー」と思ったくらいには世間はアップデートされてるんだろうな。ただ、個人的にはクローズドな場では許容されてもいいかなと思いつつその場に当事者がいたらどうかなとも思ったりで私自身どっちつかずで情けない。とりあえずそのネタは置いといて、この世界で生きづらい特性を持った娘にデリヘル嬢をやらせている父親について。これもかなり可燃性の高いネタで完全にアウトに見えるけどそこで終わらなかったのがかなり面白かった。あれに対してなんらかの回答を即答できる人を私は信用しない。このあたりは「障害者は綺麗」という幻想をぶち壊した功労者である乙武洋匡氏も思い出される。お笑いコンビネタは漫才が上手かったなあとか、浮気妻の平岩紙が可愛かったなあとか、あとはそんな感じ。
余談ですが私が初めて自分でチケットを買って観た演劇はウーマンリブvol.6「キラークイーン666」でした。ググったら2001年だって。時間の流れが恐ろしい……
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