ちょっと前にこの記事を見てよし食べてみるかという気持ちになったので宮城県塩竈市まで食べに行きました。塩竈って難しい漢字のほうなんですね。ずっと塩釜だと思ってた。ググったらまあそういう議論もあるわなというやつが市のサイトにありました。
漢字はどうでもよくてホヤです。なお40数年生きていてホヤ初体験です。ホヤってどこで食べるもんなの？メニューに書いてあっても興味ないと目に入らないんだろうか。というわけで写真で見るホヤ体験記です。例によって深夜に高速道路を飛ばして渋滞知らず作戦でしたが白石IC～仙台宮城ICが火災通行止めというハプニングがありタイムロスはあったものの旅の定宿快活クラブに無事到着です。
相変わらずのフジテレビ「ノンフィクション」感のある光景です。
全国均一クオリティの快活クラブのおかげで旅ができます。ありがとうございます。で、ホヤ行ってみましょう。
記事の佐藤文行氏が始めたほやほや屋の外観です。
ほや唐揚げです。
ほや塩ラーメンです。
まず初体験のホヤを一言で表すと「海食ってる感じ」ですね。わかる人にはわかると思います。「海食ってる感じ」としか言いようがないというか。で、この「海食ってる感じ」が私は正直苦手でして、まあある意味では予想通りというかたぶんこういう感じなんだろうなと思って食べたらこういう感じでした。食感は貝っぽくて噛むとジュワーっと海が溢れるアレです。好きな人は好きなんだろうなー。たぶんダメだろうなあと想像できるものをなぜわざわざ400kmも走って食べに行くのかというとそこにホヤがあるからです。全然かっこよくない台詞だな。本当は何事も経験だと思っているからです。近所でホヤ食べました！より宮城でホヤ食べました！のほうがネタになるというのが本音です。ブロガーの鑑ですね。まあブログ始める前からこうなんだけども。どこで誰に披露する予定もないネタ収集が人生です。
ほやほや屋の目と鼻の先にある味わい深い看板です。かよこ元気かな？
胃から湧き上がる海感をおさえるために食後のデザートでもと思いググったらほやほや屋から徒歩数分の場所に良さげなカフェを見つけました。
「花薫る喫茶処 蕾」という若干ゾワッとくる店名ですが大当たりでした。今回の旅の最大の収穫はここですね。店主が1人で切り盛りしてるっぽい小さなお店です。松島の浦戸諸島でとれるハーブを使ったスイーツメニューがたくさんあってどれも美味しそうだったので普段は自制している2個食べを解禁してしまいました。
オリーブティラミス、ローズマリーとオレンジのショコラムースです。
世間に蔓延る○○ティラミスはだいたい名前だけでティラミス感が無い残念なものが多いのですがこのオリーブティラミスはちゃんとティラミスしてましたね。そもそもエスプレッソがーとか言う原理主義者はお帰りください。マスカルポーネとオリーブと考えればそりゃ相性はいいんだろうけどそれをティラミスにした発想が素敵です。そしてムースのほうもメチャうまで例の海感をすっかり忘れたひとときとなりました。平日の開店直後ということもあり客が私ひとりだったので店主と少し話をしていたら「松島行くの？船乗るの？」みたいに言われて船に乗る予定はなかったけどなんか勢いで「うん！船乗る！」みたいに言ってしまったので船に乗りに行きました。
活気づいた観光地として見るとつい忘れがちですが塩竈や松島も震災の被害を受けた地域です。私にできるのは金を使うことくらいなので金を使います。
この日は終日天気雨みたいな感じでポツポツきたりちょっと曇ったり晴れながらポツポツきたりと不安定な天気でしたが本降りにはならなかったので助かりました。写真のクオリティはいつも通りですね。Pixel3ください。（腕のせいにはしない）
この時点でまだ15時前で時間がたっぷりあったのでそういえば行ったことなかった青葉城（仙台城）に行ってみました。恥ずかしながらこの歳まで知らなかった事実、城は無くて城跡でした。そうだったのかー。歴史に無関心で生きてきたツケですね。独眼竜政宗は親と一緒に見てたけど渡辺謙がかっこよかったことくらいしか記憶になくて梵天丸の「かくありたい」もそんな台詞あったっけ？みたいな感じです。日本史にも世界史にも興味がわかないまま歳を取る者の末路は悲惨だ。恐ろしい恐ろしい。ウィキペディア先生に聞いたら土地の権利関係が複雑で仙台市と宮城県護国神社と東北大学が絡んでいるらしく知りたくもない大人の事情を垣間見た気がしました。ちょっとしたフードコート的なところがあったのでまあ食べますよね、ずんだ餅。
調子に乗って観光地を2つも巡って疲れてしまってこれ以上動く気がしなかったので夜の街の散策はやめて仙台駅近くの映画館へ。旅の下調べをしないのでわりと有名なスポットを見逃しがちなんですよねえ。ガイドさんがいるといいのだけれど。旅先で疲れたり時間を持て余して映画を見るのは私の旅あるあるのひとつです。わざわざ旅先で何やってんだという感じですが。というわけで2本も観てしまった。
ハッピー・デス・デイ
ハッピー・デス・デイ 2U
暑いなか松島と青葉城でたっぷり汗をかいていたのでさすがにこのまま寝る気にはなれずググって見つけたやまびこの湯へ。最近流行りのあれもこれも付いて2000～3000円みたいなやつではなくわりとシンプルで入浴料・バスタオル・フェイスタオルで1000円といういい感じの風呂でした。こんなのが近所にあったらたまに利用したいかも。
で、風呂入っちゃったらもう動けないしサクっと昨夜の快活クラブ東仙台店へ戻って同じネカフェに2夜連泊です。世間体との関係を断つとフリーダムです。ソフトクリーム食べ放題ですよ。コーヒーかけてアフォガートにしましょう。翌朝ドリンクバーに行ったら隣の無料モーニングコーナーでドン引きするほどフライドポテトを山盛りにしてる人がいてほっこりしました。
2日目のお昼はどうしようかとネカフェで考えながらそういえば昨日のカフェの他のメニューも気になるなあと思い結局また行ってしまった。ネカフェもカフェも2日連続、狭い範囲で何やってんだか。
カモミールとスパイスのプディング、ラベンダーのクレームブリュレです。
これ食べてあとは帰りのサービスエリアで適当に食べればいいかなと思ってたんだけど逆に胃が活性化されたというか腹減っちゃって塩竈ならとりあえず寿司かと思い「塩竈 寿司」でググって出てきたすし哲というお店に行きました。ランキングは信用しないと言いつつランキングに頼る節操のない人間です。昨日のほやほや屋、このカフェ、すし哲、すべて徒歩数分なのでたくさん食べられる人は一度に全部回ってみてはいかがでしょうか。
とりあえず上・特上・その上の違いを聞いてみましたがよくわからなかったのでその上にしてみました。旅先で気が大きくなって金遣いが荒くなるアレです。まあ美味かったからいいか。ちょっと足りなかったのでアジとイワシを追加したら「光り物が好きなら今日は滅多に入らないシンコが入ってるよ！」と言うのでシンコが何物か知らずに勢いで「じゃあそれも！」と言ってしまいました。まあ美味かったからいいか。最後に桃のシャーベットがサービスされて終了。ごち。
ホヤ、松島、青葉城、寿司、やり切ったので帰路へ。行きは400kmほぼノンストップで走りましたが帰りはサービスエリア全制覇くらいの勢いでがっつり休憩を取りながらのんびり走ってきました。安全第一です。そういえば先日オープンしたPasar蓮田（旧蓮田SA）にも立ち寄ってみましたが結構賑わっていました。北関東～東北のお土産がここでほとんど買えてしまうので旅先で荷物を増やしたくない人に重宝されますね。フードコートもそこそこ大きくてスーパーマーケットみたいなエリアもありしかもPasar蓮田は高速道路からではなく一般道からも利用できるためしばらくは混雑しそうですかね。そして今回の走行距離は約2日で830kmでした。無事故無違反で無事帰宅するという重要なミッションが達成されました。おめでとうございます。ありがとうございます。
というわけで今回の旅は以上です。私の夏は終わりました。ファックな会社に9連休を阻止されなければ岩手の久慈まで行ってまめぶ汁を食べてあまちゃんごっこでもしようかと思ってたのに。まあ6連休でも休めるだけマシか。残り4日は近所でぶらぶらします。ではまた。
