【出演】伊藤万理華 / 井之脇海 / シシド・カフカ / 石田剛太(ヨーロッパ企画) / 中川晴樹(ヨーロッパ企画) / 金丸慎太郎(ヨーロッパ企画) / 野口かおる / 浦井のりひろ(男性ブランコ) / 平井まさあき(男性ブランコ) / 槙尾ユウスケ(かもめんたる) / 岩崎う大(かもめんたる)
スクランブル発生! 今度は何が起きている? 宇宙はつねに変化に満ちているし、いつだって射撃訓練所の中だ。たえず11人目がいるようなものだし、スタービーストは暗黒の森林で息をひそめている。それにしてもひどすぎないか、と二等航海士・ユーリは思う。量。このトラブルの量はなんだ。マザーCOMはなぜ答えない。船長はなぜ判断しない。ロボ、三原則いまはいいから。アーム、そんなポッド拾わなくていい。漂流詩人乗ってこなくていい! これどこからのスライム? 石板、いまは進化させていらない! ユーリは白目で歌う。リプリー、あいにくの宇宙ね。ってハモんのやめて。
近年は映画の脚本家としても引っ張りだこの上田誠の舞台作品は何気に初めてかもしれない。おそらく初体験は映画版「曲がれ!スプーン」だった気がする。そのときはまったく刺さらなかったけどいくつかの映画を観るうちに「間違いない脚本家」という印象を持つようになりわりと安心してたところにたまたまキャッチしたこの作品の情報に食いついてポチッとしたという寸法です。まあ映画と舞台だと演出がだいぶ変わるのは当然なのでどちらが良いとかいう話ではないけれどわざわざ舞台を観に行くような人が集まる空間ではより尖ったより極端な表現が増えるのもわかるしそれが生の醍醐味でもあるのでそこが合わない人も多いわけで私はそんな空間の空気がわりと好きで劇場に通ってるんだけどまあ作品の感想も書かずに延々と前置きみたいなことを書いてるのはまあそういうことで本作は私には合わなかったなあという感想です。こればかりはしかたない。なんというか全編にわたって声を張り上げる系がたぶん苦手なんですよね。何言ってるのかわからなくて。いやいや舞台はそういうもんだろってのもあるんだけどそうでもないわけで。このへんの塩梅というか好みは人それぞれだし結局は観てみなきゃわからないのでそれ自体はそんなに凹むことではないのです。ただ近年の物価上昇の波は興行界隈にもやってきており本多劇場で10,000円てのもびっくりだけどそれがnot for meだとさすがに多少凹む程度の小市民ですこんにちは。前述の通り観なきゃわからん以上はこの繰り返しの中で自分に刺さる作品に出会えたら最高!という感じなのでこれからもやっていくぞ。