■脚本・演出
山内ケンジ(城山羊の会)
■出演
福井夏(柿喰う客)、奥田洋平、北原州真
■会場
スタジオ空洞
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その女子大生は、就職先の内定を得たのに
単位が足りず、卒業があぶない。
なんとか単位を取れるよう
担当教授にお願いをする。
教授は学内一のカタブツであるのだが、
女子大生は敢えて、
色仕掛けという方法をとった。
一見、上手く行くように見えたが、
教授はその手には乗らず、
助手の萩原くんに相談し、
逆に女子大生をこらしめてやることにした。
流れてきたツイートで見かけて山内ケンジが城山羊の会以外にも書くんだと知りしかも年末に観る(観た)柿喰う客の福井夏が出るということでこりゃ面白そうだなとチケットをポチッとしたら案の定とても面白かった。単位を貰うためにあの手この手を使い教授を絶対に落としたい女子大生と絶対に屈しない教授に絶対に教授を守りたい助手の3人が際どい時事イジリも交えつつ互いに真剣なだけに可笑しさが際立つノンストップコメディといった感じです。ほんのりエロを混ぜるのが上手い山内ケンジにアクの強い3人がそれを極力薄めて淡々と進むが気づけばアク全開でしまいには謎の感動を覚えるという不思議な作品です。何を言ってるかわからないだろうけど私もわからない。私は自分で言うのもアレだけど対外的にはそこそこ規範的に生きてきたので贈与に屈することはないと思いながら観ていたけれどストレートな剛速球の贈与には失神してしまうかもしれない。だって輝いているんだから。この作品は上映時間が約70分とかなり短めでしたがこれくらいの小さな作品を気軽に観れるのもいいですね。福井夏は柿喰う客の「禁猟区」では正直よくわからなかったんだけど面白い役者であることがわかったので他の作品でも見てみたい。奥田洋平、北原州真はおそらく初めて見たんだけどそれぞれめちゃくちゃ面白くてこういう役者にいままで出会ってなかったのが悔やまれるくらい。ふたりとも他の作品でも見てみたい。それはそうと昨今現実にこうした事件が発覚したりMeTooムーブメントがあったりでたとえ込めてでもこういう作品は作りづらくなるのかもねえ。まあ小さな会場である意味演者と客の共犯関係の中だからこそできるという。なかなか難しいっすね。
絶対♡福井夏vol.3
— 絶対♡福井夏 (@zettai_nachi) 2023年1月30日
「ある女子大生の誘惑」
無事終演いたしました♡
ご来場いただきました皆様
本当にありがとうございました❕
これからも絶対♡福井夏を宜しくお願い致します🙇♂️💫 pic.twitter.com/zqcPp64fxJ
終演後に食べたプリンがカッチカチでした。うまい。
ごち。
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