作・演出:山内ケンジ
出演:岩本えり、岩谷健司、春原愛良、中山求一郎、朝比奈竜生(青年団演出部)、岡部たかし
会場:三鷹市芸術文化センター 星のホール
意外にも城山羊の会は初体験だったっぽい。随分前から名前は知ってたし観た気になってた。とはいえ出演者には岩谷健司と岡部たかし、私の大好きなおじさんふたりがいる時点で間違いない。タイトルにワクチンとあるけど社会風刺的なテイストではなく、ちょっと危うい、でも笑っちゃう、そんな作品でした。ワクチン2回目を一緒に終えた夫婦が帰宅後に妻だけ発熱してだるそうに。なんで私だけと愚痴る妻。2階からおりてきた息子が心配する。しかし息子の心配はそれだけではない模様。息子はコミュ障だがこの日は珍しく後輩の男女が家にやってくる。どうやらその女子を好きらしい。一方この家庭は夫の父が同居しており、やや色ボケ気味でチャンスを伺い嫁に抱きついたりとなかなかアウトなジジイ。さて、息子の後輩ふたりが来て登場人物勢ぞろい。熱で朦朧としている妻は怪しげなエロスを撒き散らし夫や後輩男子は翻弄され、色ボケ爺は後輩女子に手を出そうと試行錯誤、息子は後輩女子と親密になりたくてなれなくて後輩男子が邪魔、唯一マトモと思われた後輩女子の天然故の有害性、それぞれの思惑が絡み合う中で実は妻の熱がワクチンのせいではない疑惑が本人の口から発せられてからR指定で一気に結末へ。いやー最高ですわ。腹抱えて笑ったし直接的な絵はなくともオニンニン元気になるし傑作ですね。ちなみに開演前の諸注意と作品説明に出てきたおじさんが妙に面白いというかもしかしてこの人も出演者のひとりなのか? と思うような感じでしたが本編には出てこず。あとでググったら城山羊の会と星のホールは関係が深いらしく、三鷹市の財団職員である森元隆樹氏がオープニング口上を務めるのが恒例とのこと。そういうのも含めてとても面白かった。城山羊の会、今後も必見ですね。
で、せっかくのお出かけなのでうまいもん食うシリーズですがあまり時間がなかったので会場近くのカフェを探したらぽえむがあったので懐かしくて入ってみた。幡ヶ谷に住んでた頃はたまに行ってたなあ。店舗によるのかな、この三鷹店はドアを開けた瞬間に強烈なタバコ臭が。いまどき珍しい。まあ他に休憩できそうな店が無さそうだったので。ただ、たまたま店内のお客さんは吸ってる様子もなく店に染み付いてんだなと。喫煙者の肩身の狭さもわかるので貴重な店なんだろうな。
店内です。
フォント警察の出番だ。
なのにチーズケーキが品切れでチョコケーキ。
ごち。