正月に観た映画「燃ゆる女の肖像」は既に今年の優勝候補です。劇中に使われる音楽はたった2曲で、そのうちのひとつがヴィヴァルディの「四季」の第2番「夏」でした。大袈裟かもしれないけど私個人の映画史に残る印象的なシーンで、この曲を聴きたい! と思ってしまいすぐにチケットぴあで調べたところタイミング良く「四季」の演奏会があったので今日聴いてきました。四季の前に演奏されたショスタコーヴィチのセカンド・ワルツはどこで聴いたのかわからんけどいろんな作品に使われてる気がする。めちゃくちゃ聴いたことあるやつ。
そしてラターの弦楽のための組曲は初めて聴いたかも。今日の演奏会は四季も含めて小さな曲がたくさん演奏されるので、初めての曲でも気負わずに聴けるのが良い。四季は写真にあるように春夏秋冬の4作品にそれぞれ3楽章あるため、細かく見れば12曲となります。春夏秋冬それぞれ10分〜15分程度で、1楽章は長くても5分程度なので私のような素人でも飽きずに聴けるのです。なお、こうした理由から毎年大晦日はサントリーホールで行われるウィーンフォルクスオーパー管弦楽団によるジルヴェスターコンサートでカウントダウンを過ごすのがここ十数年の恒例となっています。(昨年末は新型コロナの影響でオーケストラが来日できず中止) そのコンサートではワルツやポルカなどの小さな作品をたくさん演奏してくれるので楽しいのです。クラシック慣れしていない人にはこういうコンサートをオススメしたい。話を四季に戻して、最も有名なのは春の第1楽章ですかね。
夏の第3楽章。これが映画「燃ゆる女の肖像」で使われた曲です。激しい。
秋の第1楽章もいろんなところで聴きますね。
冬の第1楽章。特に1:05あたりから聞き覚えのある人は多いかと。
冬の第2楽章。これもよく聴く気がする。
こうしてみると小さな作品の集まりなのでいろんな場面でちょこっと使いやすいんですかね。「詳しく知らないけどなんか聴いたことある」という曲が多いと思います。そういや今回のコンサートでは久しぶりにチェンバロも聴けてよかった。だいぶ前に曽根麻矢子のコンサートに行ったっけ。今回の会場の第一生命ホールは初めてでしたがこぢんまりとしたかわいいホールでした。キャパはタケミツメモリアルの半分か1/3くらいなのかな。オーケストラばかりではなくこれくらいの規模で室内楽を聴くのも良いもんですね。
なお、アンコールはヨハン・シュトラウス2世の「春の声」でした。年末に聴けなかったワルツを聴けてよかった。
★翌年の鑑賞記録
緊急事態宣言下で出かけることも多くないだろうしせっかくなので美味いもんでも食おうと思い適当にググったらホールと同じビルにある「麻辣大学」という店が目についたので行ってみました。
クラシックコンサートのあとだからマーラーを選んだわけではない。ちなみに本日のコンサートのゲストソリスト戸澤采紀はマーラーオタクらしい。(おい)
いいちこのグラス良いな。中は水ですよ。
店内はガラガラです。
四川風牛肉麺です。痺れ無しでラー油・唐辛子系の辛さですね。柔らか牛肉の塊がゴロゴロ入っていてとても美味しいけどそれだけでも結構なボリューム。麺は細麺と太麺から太麺を選んだら刀削麺でした。トゥルトゥルモッチリで好きなやつ。
ピリ辛タレのワンタン。ペラペラの皮の舌触りがたまらんすね。辛さを何段階か選べますが四川風牛肉麺が辛いだろうと思い、こちらは微辛にしておきました。
四川風牛肉麺は写真ではわかりませんが深めの丼でスープに隠れて麺がたっっっぷりなので腹が弾けるかと思った。
ごち。