■指揮
高関健
■ヴァイオリン
MINAMI(吉田南)
■演奏
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
■曲目
メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」 作品26
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
シューベルト:交響曲第6番 ハ長調 D.589
■会場
ティアラこうとう(江東公会堂)大ホール
1月に聴いたヴィヴァルディ「四季」の吉田南のパフォーマンスが楽しかったので他の曲も聴いてみたいなと調べたらこの公演が見つかったのでポチッとな。シティフィルは毎度おなじみドラクエコンサートで馴染みがあるので俺得な組み合わせです。ティアラこうとうは2017年のシティフィルのドラクエ4以来ですね。で、コンサートです。
まずはメンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」作品26です。序曲といってもいわゆる序曲ではなく単独で完結した曲だとか。メンデルスゾーンが友人との旅行先で感じたものが表現されていてこの曲を聴いたワーグナーが「メンデルスゾーンは第一級の風景画家だ」と称賛したそうです。残念ながら私にはその風景は見えなかったけど曲の中に交響曲さながらの様々な要素があり10分程度とは思えない聴き応えでした。クラリネットが気持ちいいなあと聴いてたら曲が終わってから指揮者がクラリネット奏者を立たせていたのでそういう曲なんだろうな。
続いてブラームスの「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」作品77です。三大ヴァイオリン協奏曲のひとつにあげられる作品で第3楽章は多くの人が聞いたことがあるんじゃないかな。私のようなクラシックにわかにとって「聞いたことある」曲のタイトルを知ると俄然興味が湧くということがありますがこれもそのタイプの曲ですね。そしてこの曲はソリストがMINAMI(吉田南)で1月の四季に続いて見応えたっぷりのパフォーマンスでした。聴いて楽しい見て楽しいが両立する演奏家は良いね。コンサートのあとにこんな記事を読んで「うーん……」となったけど客としては表に出てるものを楽しむしかない。そういえば1月は「吉田南」だったのがいつの間にか公式に「MINAMI」になったらしい。五嶋みどりがMIDORI表記であるように海外を視野に入れるとそうなるんだろうか。
最後はシューベルトの「交響曲第6番ハ長調」D.589です。第7番「未完成」や第8番「ザ・グレート」のタイトルくらいは知ってるけど第6番はまったく知らんかった。開演前の高関健のプレトークによると第6番は演奏される機会が少ないのだとか。ちなみに第8番「ザ・グレート」と同じハ長調で書かれていて「小ハ長調」と呼ばれることもあるそう。しかし聴いてみるとそんなに地味な印象もないしなぜそんなポジションなのかわからんかった。まあそういう曲にスポットをあてるのはオケの定期演奏会ならではといった感じなのかもね。
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