時代も場所も架空の王国を舞台にした大人の寓話。 癇癪持ちで自分勝手、傍若無人の“首切り王子”と運命的に王子と出会う“愚かな女”を巡るダーク・ファンタジー!
王子の宿命 死が怖くない女 消せない野心 正義と忠誠と反乱
未来が無い国 愛か使命か 呪いの秘密・・・誰も知らない王子の歌
いくつかの筋が絡みながら進む物語。それはもちろん首切り王子と愚かな女の話であり、城で働く者たちの話であり、民や王族の話ではあるのだけれど、それらすべての出発点は母に愛された兄と母に無視された弟なのだと思う。そして終着点も。残念ながら時間を巻き戻すことはできないので、せめて立ち止まる勇気さえあれば。
ということで、タイトル同様に名実ともにミュージカル界のプリンスである井上芳雄、最近では大豆田とわこのナレーションや、アニメ「映像研には手を出すな!」が好評だった伊藤沙莉、この二人を中心にしたシリアス系(多少の笑いあり)な作品でした。劇場に入ってステージを見た瞬間に「あ、これ失敗したかも」と思ってしまった。セットが木箱をつなげただけのものだったので。経験的にこういうセットだとひたすら難解な話で実験的な作品になりがちなので。始まってみれば前述の通り多少の笑いもあり、括弧付きの台詞以外で状況がほぼすべて説明されるため、とてもわかりやすい作品となっていました。というかこの説明が多すぎるのがむしろちょっときつかった。場面転換で軽く触れられる程度をはるかに超えていたというか。作・演出の蓬萊竜太の作品は何度か観ています。「正しい教室」はとてもおもしろかった。そういやこれも井上芳雄だったか。いまサイトを見て気づいたけどこれにも高橋努が出てたのか。蓬萊作品の常連なんだろうか。これ円盤買おうと思ってたのに忘れてた。「母と惑星について、および自転する女たちの記録」は難解だった。こういうのはちょっと苦手かも。赤坂大歌舞伎「夢幻恋双紙~赤目の転生」は国民的なネタも仕込まれている歌舞伎風演劇という感じで楽しかったな。今回はわかりやすさと引き換えに「間」を楽しみづらくなってしまった感じですね。アタリハズレというよりも合う合わないはあるけど蓬萊作品はこれからも観ていこうと思います。あ、忘れるところだった。太田緑ロランスという役者めちゃくちゃカッコよかった。
今年の観劇一覧。
で、せっかくのお出かけなので美味いもん食うシリーズです。会場がパルコ劇場なので近場のエリックサウスマサラダイナーでモダンインディアンコースを初体験してみようかと思ったけど、ディナータイムと公演時間がかぶってしまいまたの機会に。しかしカレーモードになってしまったので適当にググったらパルコのB1にGood Luck Curryというスパイスカレー屋があったので初訪問。
メニューです。
あいがけカレーにパクチートッピングしてみた。どちらも美味かったけど辛さはかなり控えめだと思う。頭が滝にならなかったので。カレーの種類は週替わりと言ってたので通うとおもしろいかも。
メニューに「プリン」を見つけちゃったらしょうがないよね。
ごち。
メシ食って開演までの時間つぶしにパルコ内のスタバに行ったら密すぎて即撤退。この日はパルコのセール初日だったらしく、そもそもパルコの入口に行列ができてました。で、パルコ前のエクセルシオールに行ったらここも満席。劇場からあまり離れるのも面倒なのでしかたなくカフェマメヒコで無駄に高い(失礼)コーヒーを飲んでしまった。しかも換気悪そうだしアクリル板仕切りもないし、良くないんだろうなあ。反省。