■作・演出
■音楽
■振付
柿崎麻莉子
■出演
■演奏
■会場
KAAT 神奈川芸術劇場
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箱根山神山に棲まう恐ろしいヘビの元へ、人質として送られたカベコ。ヘビは美しく裕福な天稚彦へと身を転じるも、カベコは目もくれず慎ましやかな生活を願う。カベコに認めてもらおうと、天稚彦はカベコの家族を招くことを許すが…。
『三浦半島の人魚姫』
相模原市で洋食店を営む幸福な夫婦。目まぐるしくも踊るような日々の中、妻・瑠璃がいなくなってしまう。夫・厚志は途方に暮れる。夜の江の島で出会った爬虫類専門の男に、瑠璃は、最近目撃情報が多発している「人魚」を探していると告白する。
カナガワ・ツアー・プロジェクトの第二弾です。第一弾はこちら。KAATの芸術監督である長塚圭史が神奈川を舞台とした作品を書き下ろすシリーズです。前回の第一弾は西遊記を、今回は美女と野獣、そして人魚姫がモチーフとなっています。「箱根山の美女と野獣」、「三浦半島の人魚姫」、それぞれ異なる物語ではあるものの、いずれもコミュニケーション不全がもたらすおかしみが描かれており、どちらもちょっと辛い気持ちになるなど。もちろん笑いどころもある楽しい作品ではあるんだけど、個人的にも昨年はこのコミュニケーション不全でかなり苦しんだので言葉が通じない届かない受け取れないことの辛さが目立ってしまった。そんなモヤモヤした気持ちを紛らわせてくれたのが柿崎麻莉子と四戸由香の身のこなし身体使いでした。このふたりを見るのは初めてですがどちらもダンサーだそうでその身体能力を発揮した見慣れない動きに目を奪われました。演劇経験がどれくらいあるのかわからないんだけど演技も素晴らしくこの人が出る他の作品も見てみたいと思いました。こんな感じで興味の幅を広げていけるのは楽しいですね。ちなみに前回今回と出演のiZoo園長(という役)が最高なので次回もよろしくお願いします。このカナガワ・ツアー・プロジェクトは地域に愛される身近な劇場を新たなコミュニケーションの場にしたいという長塚圭史の思いから始まっていそうだし神奈川のローカルネタも満載なので演劇や劇場に馴染みのない地元神奈川の方々にこそ見てほしいのだろうと思う。そういう人にリーチするにはどうしたらいいものか。言い方はアレだけどいわゆる「客を呼べるキャスト」は出ないのでチケット入手は比較的容易ですしチケット代もお手頃(といっても映画よりは高いけど)ですし、あとはきっかけなんだよなあ。長塚圭史がいつまで芸術監督を務めるのかわからないけどどんな結果になるのか興味深いので第三弾があればまた見に行こう。
この日は早めに着いたので散歩がてらSHOEI Gallery YOKOHAMAへ。X-Fifteenがめちゃくちゃ軽くてびっくりした。X-Fourteenより100グラムくらい軽量化されてるらしいけどここまで違うとは。まあ私はArai派なんですけどね。と言いつつアルパインスターズのメットが気になる今日このごろ。店内で販売さるてたマルケスのTシャツにサインぽいのが書かれてたけど買っときゃよかったかな。
サクッと見終えてしまったので近所に見つけたル・モンブラン・カフェでひと休み。レザンジュという店の2階がカフェ業態となってる店だとか。店名にもあるモンブランが鉄板なんだろうけどあえてのフォンドカシスというチョコムースで。「カシスを焼き込んだタルトと甘酸っぱいカシスピューレを練り込んだ濃厚なチョコレートのムースショコラ」だそうで、めちゃうまでした。
ごち。
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