はい、毎年恒例の新春ヴィヴァルディ「四季」コンサートです。これを聴かないと年が明けた感がないまである。コロナ前まではウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団のジルヴェスターコンサートでカウントダウンからの「美しく青きドナウ」が年明けの象徴でしたがそれが無くなっちゃったからねえ。こないだの大晦日はオケは来てるのにコンサートは夕方開催でどういう配慮なのか楽団員の働き方改革なのか。うーむ。カウコンやってほしいなー。って今日のコンサートとは関係ない愚痴が出てしまいましたが今日のコンサートはもちろん素晴らしかった。わりと若手がソロを務める印象がある新春四季ですが今回はベテランの竹澤恭子氏です。一度どこかで演奏を聴いたことがあるんだよなあ。どこだったかなあ。記憶が薄れていくばかりの老人です。まず登場時のドレスがおもしろい。女性ソリストってたいていはいわゆるロングドレスで下がふわっとしていて演奏中にガニ股になってもバレないタイプが多い印象だけど竹澤氏はマントみたいなシーツをかぶりましたみたいな感じで弾きにくくないんかなというおもしろドレスでした。クラシックコンサートは楽器自体が目の保養になるんだけど衣装も人それぞれでおもしろい。そして演奏ですがかなり力強くてど迫力でしたね。当然曲のパートに合う様々な弾き方をされるんだけど「きわめて強く」の部分の力強さがハンパない。目でも耳でも楽しめる。クソニワカの私が言うのもアレだけどクラシックになじみが薄い人にはまずこういうのを聴いて(見て)ほしいよねえ。曲の良し悪しはわからなくても単純におもしろいので。ここぞという時のメンバーとのやり取りアイコンタクトなどもメンバーにグッと迫る勢いであれメンバーは結構なプレッシャーなんじゃなかろかと思ったりむしろテンション上がるのかなと思ったりとにかく音楽の楽しみ方が広がるタイプの演奏なので楽しいのです。ただ、ちょっと気になったこととしてリハ不足なのか単に相性なのかズレる箇所がいくつかあってそういうこともあるよねーという感じでした。まあそんなのは些細な話で大好きな曲を今年も堪能できて良い1年の始まりになりましたとさ。ちなみに曲については2021年の記事に書いてるのでそちらをどうぞ。ただ、今日改めて思ったのがチェロとふたりきりのパートが結構多いなと。なかなか面白いポイントかと。