■出演
大西順子(ピアノ)
須川崇志 (ベース)
吉良創太(ドラムス)
大儀見元(パーカッション、ボーカル)
■ゲスト
石塚隆充(ボーカル)
■会場
ブルーノート東京
大西順子のライブ、十数年を経ての初体験です。というのも十数年前に長期出張で福岡に滞在しておりビルボードライブ福岡で大西順子のライブがあると知りチケットを取りたまたま用事で東京に行きすぐに福岡へ戻る日の夜の公演でしたが天候だかトラブルだかで羽田で3時間ほど足止めをくらい福岡空港に着いたときには時既に遅しという経験をしていたからです。なので別の機会のライブに行けばよかったんだけど実は大ファンてわけでもないというかほぼ知らないのでそのまま時間だけが過ぎてしまい程なくして引退してしまいました。さらに時間をさかのぼりそもそもなぜ大西順子に興味を持ったのか。かつて放送されていた国民的テレビ番組「森田一義アワー 笑っていいとも!」のテレフォンショッキングというトークコーナーに大西順子が出演した際の話がめちゃくちゃかっこよかったんですよ。渡米して修行時代にたまたま見に行ったライブハウスで演奏していたバンドのピアニストが体調不良かなにかで「代わりに弾ける奴いないか?」みたいなことを言って大西順子が手を上げてステージに上がりピアノを弾いたらリーダーに気に入られてその場で元のピアニストがクビになり大西順子が雇われたという漫画のような展開。こういう現場ではわりとよくある話らしいんだけど私にはとても刺激的で強烈に記憶されていました。いまググったらこの放送は1993年12月7日らしい。htnmiki、高校2年の冬ですね。で、時は流れて2012年に大西順子は引退してしまいますがその少し前にTBSラジオで始まった「菊地成孔の粋な夜電波」を私は聴くようになっていました。たしか夜電波に大西順子がメールを送って読まれてたりしたんじゃないかなあ。ちょっと記憶が定かではないんだけど。で、引退直前にゲスト出演してどうせ引退するんだしとピアノをオークションにかけてたり。そこまでするんじゃ復帰は無いんだろうなと思ったりしてたわけですが本格復帰ではないにせよなんだかんだでちょいちょい活動もしてたようで2015年の復帰直前に新宿ピットインで菊地成孔と大西順子のトークライブみたいなやつがあって見に行ってたことをこれ書きながら思い出した。復帰時に菊地成孔がプロデュースしてるんですね。
で、さらに時は流れて先日小野リサのライブを見に久しぶりにブルーノート東京に行ってなんとなく公式サイトのスケジュールを見ていたら大西順子の名前を見つけてしまい勢いでポチッとな。というのがジャズやジャズピアノに関わりのない人生だった私が大西順子のライブを見るに至った経緯です。長い。というわけでライブですがめちゃくちゃ楽しかったよー。まあ曲目は全然わからんのだけどそこはノリで。楽しそうにソロ回しをしてるバンドを見てるだけで楽しい。私の席からは大西順子とパーカッションの大儀見元がよく見えたので大西順子の手元もしっかり見てえて私はお口あんぐりですよ。凄い世界があるもんだ。昨年発売したアルバム「Grand Voyage」の曲もやってたようなので買ってみようかなあ。
ついでにyoutubeを検索してたら昨年こんなイベントやってたんですね。村上春樹プロデュースで音楽監督が大西順子で出演者は小野リサ、村治佳織、山下洋輔というおもしろ豪華なメンツ。これは行くべきだったなー。
というわけで初体験の大西順子ライブは最高だったのでまた機会を見つけて聴きに行こうと思います。いやー、楽しかった。
【追記】
この記事upしてから大西順子のインスタ見たら大友克洋がライブ見に来てたらしい。
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