ネットに影響される人の日記

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影響されたり、観たり、聴いたり、食ったり。

13. 五反田団『愛に関するいくつかの断片』

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愛が失踪した。死んだと言われている。殺されたとも。一体誰が愛を殺したのか。愛は存在したのか。女たちはくだらないことを話し、男たちはくだらない。大抵のことは笑いごとになって、泡みたいに消えていく。残ったのは染み。

あらすじをここに書いてしまうと、一行くらいになってしまうので書きません。すじはあんまり重要ではないのです。

 

■作・演出
前田司郎
■出演
浅井浩介、鮎川桃果、岩瀬亮、西出結、宮部純子(五反田団青年団)、柳英里紗
■会場
アトリエヘリコプター

 

ここにいない愛(人物)にまつわる、巻き込まれる物語。といいつつ愛(感情)についてのそれぞれの解釈が交錯する台詞はあすがに安直過ぎる気もするけど終盤では慣れてしまいそれほどムズムズせずに観れました。終始「こいつは誰なんだ?」感を漂わせながら愛(人物)の失踪を心配して聞き回る女とか、彼氏に浮気された女友達のために本気で怒る女とか、私はそういう感情がまったくわかないので正直よくわからない。仮に小中学生くらいの頃ならわかるかもしれないが、友達が成人の場合は友達のために一緒に怒ってあげるとか友達のためになにかしてあげるのってその友達が自分では怒ることも何もできない未熟で幼稚な人だという前提がある気がして。友達自身の言動をサポートすることはできても、前面に立つのはなんか違う気がして。まあ夏子(柳英里紗)の加奈(鮎川桃果)に対するそれはちょっと違うものではあるんだけど。なんてケチつけてるように見えつつ全然そんなことはなくて役者たちのレベルがとても高くて初めて観た劇団だけど要チェックになりました。適度な笑いというかわりとしっかり笑いを入れてくるのも好きなタイプ。また観にいこう。

 

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