ネットに影響される人の日記

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影響されたり、観たり、聴いたり、食ったり。

7. モミジノハナ 第三回公演『粗末な人たち 新宿編』

■脚本・演出
野花紅葉(モミジノハナ)
■出演
石澤希代子
太田ナツキ
奥泉(露と枕)
波多野伶奈
野花紅葉(モミジノハナ)
■会場
雑遊

 

たまたま観た第二回公演「夏じゃなくてお前のせい」がとても面白くて、特別公演「危ういながらあなたと、」も観てこれも面白くて、旗揚げ公演に間に合わなかったのが悔やまれるなと思っていたところにその「粗末な人たち」がリニューアル再演とのことでもちろん観てきましたよと。舞台はキャバクラの控室。キャバ嬢3人と黒服1人に小説家志望の新人キャバ嬢サクラが入るところから始まる物語。よくあるシチュエーションだし多くの人がイメージするだろう「っぽい」流れもあるんだけどモミジノハナ作品の特徴というか狭いステージでセットを動かせないことを逆手に取り接続詞のように機能する台詞による場面の繋ぎの上手さに毎度関心してしまう。こういうのが上手い野花紅葉が大きな舞台で自由にセットを動かせるときにどんな作品を作るのか気になる。各キャラクターに対して「あるある」と思わせる描き方の上に「ねーよw……いやある……」みたいな反応をせざるを得ない心理描写が笑えて怖い。それぞれツラミを抱えてるんだけど黒服の黒岩が一番ヤバそうだったな。あれはメンタル壊れる。モミジノハナ作品の出演者はオーディションなのかオファーなのかどっちなんだろう。いずれにせよ毎回どの役者も素晴らしくてどう集めてるのか気になる。本作のMVP、サクラ役の太田ナツキ、飛び道具的な役柄で目立つというのもあるし野花紅葉によるキャラ造形や演出も大きいんだろうけどそうは言ってもやらされ感が全くなくて本当に怖い。もうそういう人にしか見えない。というくらい素晴らしかった。なので他の作品でも観てみたいと思ったのにこの人だけ直近の出演予定が無いとのこと。このままだと太田ナツキ=クソポジティブサイコパスになってしまうので早く他の作品で怖くない姿を見せてください。(作品と現実を混同するのはやめましょう)

 

 

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