作・演出:松尾スズキ
出演
80代で認知症気味の母親エイコと、 ニートでアルコール依存症の50代の息子オサム。 貧困生活を送っている2人を撮影するために、 ドキュメンタリー作家志望の女子大生アサダが密着していた。 エイコの年金を当てにして酒を飲み続けるオサムと、パチンコに依存するエイコ。 アサダが撮るドキュメンタリーのVTRを見て、 彼女の所属ゼミの教授キシは、 ある問題を指摘する。 エイコとオサムには、ある秘密があったのだ・・・。
ギガ組を観てきました。役者2人で4人を演じるのは面白かったな。大きい舞台だとさすがにスカスカになりそうだけどスズナリなら問題ない。宮藤官九郎はいい意味でいつも通り。安藤玉恵があざとかわいくて最高でした。貧困問題を扱いつつもコメディなので笑えるんだけど私も含め親の介護が現実味を帯びてきた者にとっては笑えるだけじゃないのがなんとも。そういう意味では「老いと建築」にも通じるか。また、劇中の効果音がすべて吹越満の声でした。次第に慣れてくるからおもしろい。というわけでわりと楽しんだんだけど「フリムンシスターズ」で感じたことをまた感じてしまってこれは単純に私が松尾スズキ作品に飽きてしまったのかなあ。
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