ネットに影響される人の日記

ネットに影響される人の日記

影響されたり、観たり、聴いたり、食ったり。

映画2021年5月

5月が終わりました。4月分はこちらです。

htnmiki.hatenablog.com

 

緊急事態宣言によりせっかくのゴールデンウィークも新作公開がほとんど無くいつになったらこの状況が改善するのか見通しすらたたない5月となりました。と思ってたらこの月末に朗報が。緊急事態宣言は6/20まで延長されることになりましたが、少し前に映画業界がブチ切れメッセージを出したことが効いたのか6/1から映画館への休業要請は解除され21時までの営業ができるようになりました。とにかく都内の大手シネコンが営業しないと新作が公開されないのでようやくですわ。というわけで5月分、行ってみましょう。


43. BanG Dream! Episode of Roselia I:約束
ゲームやらないしアニメも見てないのに中の人のイベントのライブビューイングは何度か見てるバンドリです。緊急事態宣言の影響で新作公開の無いゴールデンウィーク。前週までに公開された作品で気になるものは見終わっていた中で本作は外してたんですが、あまりに暇だったので仕方なく見たら面白かったので結果オーライ、見といてよかった。たぶん総集編なんでしょうねこれは。なので今までLV見ながらも関係性が掴めなかった中途半端なニワカが、ようやく出合い〜結成〜結束までの流れを理解してマトモなニワカになりました。ボーカルとベースは幼なじみだったのね。そういうよ好きよ。6月に第2部? もあるようなので楽しみにしていよう。


44. ムカデ人間Amazon Prime Video)
実は未見シリーズです。無策の結果として3度目の緊急事態宣言が出てしまいゴールデンウィークの新作公開がほぼ全滅という状況でしかたなく配信に手を出すという「ちょうど1年前にこの道を通った夜〜♪」という虎舞竜状態ですがこうして実は未見シリーズに着手できるのはそれはそれで良かったかもしれませんね。さて本作、これはあれですね、あちこちで評判を見聞きしていたので勝手に期待が高まって勝手にがっかりするパターン。アイデアで一発勝負みたいなものなのでそういう意味では勝ってるけど全体的に安っぽいのは否めないしなによりキャラが中途半端で且つ役者の力不足もあってノンストップで最後まで見続けるのはなかなかの修行感がありました。第2弾、第3弾はどうしようかなあ……


45. サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~Amazon Prime Video)
人間は誰しも老化とともに様々な機能が弱くなりそして失っていく。ただし失われる機能の順番はわからないし人による。ルーベンはバンドでドラムを叩いている。なかなかの轟音バンドだ。ある日、自分のドラムの音やその他すべての音が曇って聞こえる。急速に悪化して、恋人でバンドメンバーのルーの話し声も聞こえない。関係者の協力によりルーベンは外界と接することのないろう者の支援コミュニティで生活することになる。ミュージシャンであるルーベンは生きがいの音楽と恋人を同時に失った。聴力は機能が再生することはないのだそうだ。酷使したぶん弱くなり、気づいたときにその状態に留める努力しかできず、それすら成功するとは言い難いと。特に爆音にさらされるロックミュージシャンたちは近年では耳栓が常識になっているそうだが、それ以前の時代にノーガードだった現在の大御所たちには聴力を失った人も多いとか。大学の4年間をバンド活動に費やし、音はデカくてナンボくらいに思っていた私は、彼らとは比較にならないがそれでもやはり少し怖い。ルーベンが支援コミュニティで何を感じ、何を考え、人生をどうするのか、それは本作を観てほしい。おおよそ想像通りかと思う。本作タイトルの「メタル」はヘビメタのメタルではなく金属のほうのメタルのようです。これは人工内耳を使用して聞こえる音の特徴らしく、シャカシャカキンキンした金属音のように聞こえるのだとか。作中ではルーベンが聞こえているだろう音が再現されている。ギターアンプをいじったことがある人や、その他イコライザーをいじったことがある人なら、BASS 0、MIDDLE 5、TREBLE 10、のイメージといえば伝わりやすいかもしれない。本作はBGMがほとんど使われておらず自然音が印象的だが、そこに映っている人たちには聞こえていない。


46. ジェントルメン
面白いのにあまりヒットした印象のない「コードネーム U.N.C.L.E.」が好きな人にはハマるんじゃないだろうか。同じくガイ・リッチー監督作の本作はマシュー・マコノヒー演じるマリファナキングがその事業を手放して引退するとの噂から欲にまみれた悪党たちがあれやこれやと覇権を争うスピード感あるクライムムービーです。マリファナキングの闇を嗅ぎつけたフリーライターマリファナキングの側近の回想がほとんどという少し面白い作りになっていて、それが事実なのか想像なのかも含めて注意して見るのもいいかも。癖の強い悪党たちの中で唯一の良心? 的存在のコリン・ファレルがいい味出してる。ジャージ姿がかっこかわいいんだわ。チェックのジャージも含めて本作はファッションもたまらんです。とりあえずキービジュアルを見て気になった人はそれだけでも楽しめると思う。


47. ローグ
感想を書き忘れていたので記憶を頼りに。とりあえずメモに「野生の王国」「来いよベネット、銃なんか捨ててかかってこい」と書かれていました。誘拐された政治家の娘を救出するために民間傭兵部隊が活躍するんだけど娘を救出して援軍のヘリが来たと思ったら犯人たちのロケットランチャーでヘリが落とされてとりあえずその場からは逃げるんだけど犯人たちにお割れてさらにクッソ強いライオンが傭兵部隊も犯人たちもパクパク食べちゃうもんだからまさに野生の王国ってわけです。傭兵部隊には元犯人グループの1人がいて元犯人グループとの対決で「来いよベネット、銃なんか捨ててかかってこい」的な展開だったというわけです。つまらなくはなかったんだけど傭兵部隊がわりと雑でちょっと萎えた。


48. ファーザー
つらすぎて何も言えねえ。私は子供の頃に敷地内3世帯生活をしており、母方の祖父母が別棟に暮らしていた。まず祖父が認知症となり体は元気なぶんまあ大変だった。徘徊も自転車を使うもんだから他県で発見されたり。コントのあるある「メシはまだか?」は日常で、トイレもうまくできなくなり、最期は夜寝て朝起きなかった。そして祖母も認知症の傾向が出てきた頃に体を壊して療養病院の入りそのまま認知症が進み母のこともわからなくなり、しかし生命力の塊のような人だったのでここからが長かった。まるで私も大変だったように書いているが主に祖父母の面倒を見ていたのは娘である私の母だった。自分の親が日に日におかしくなっていき、ついには娘のこともわからなくなる状況を母がどう感じていたのか聞いたことはない。怖くて聞けない。いつか来るかもしれないその日を私は受け止められるのだろうか。(映画の感想どこ行った)


49. スプリー
動画投稿・配信を10年続けて再生回数・同時視聴が毎回2桁の泡沫ストリーマーが承認欲求をこじらせてライドシェアの客を次々と殺す配信で視聴者数ゲットしようとするけど誰も見てなくて有名インスタグラマーにタグ付けを頼むも無碍に断られ悪意丸出しとなる胸糞物語です。作中でフォロワー数に満たされることの危うさを説いてSNSをやめるインフルエンサーが最後にとった行動が見ものですね。バズるのは運か実力か、いろんな要素が絡んでるんだろうけど、目指した時点で闇に半身をもってかれてるんだろな。恐ろしい恐ろしい……


50. クルエラ
否認、怒り、取引、抑うつ、受容、悲しみの5段階に復讐を加えた物語です。トラブルメーカーの幼きエステラに振り回されながらも深い愛情で包んでくれた母。その母の言いつけを守らなかったせいで母が死んでしまう。悲痛にくれるエステラがストリートチルドレンのジャスパーとホーレスと出会い、盗みを働きながら暮らす日々。それでもエステラはファッションデザイナーの夢を諦めない。偶然の引き寄せでファッション業界のトップに君臨するバロネスに出会うことで夢への未知がひらけたが。とまあ良くできてますわ。とにかテンポが良いし展開は難解すぎないし、なにより映像が美しくてそれだけでも十分観れる。衣装も見どころでスタイルブックとかあれば欲しくなってしまうほど。特にクルエラとアーティたまらん。超カッコイイ。そして音楽。時代を超えたUKロックを中心にアガるBGMが物語のテンポを加速する。サントラ売れそうだな。中盤から「家族」がキーワードになるんだけど、もうこの字面だけでおじさんの涙腺はゆるゆるですわ。エステラ(クルエラ)とジャスパーとホーレス、この3人の関係性が熱い。執事役のマーク・ストロングを見るとキングスマンっぽくて笑う。どんだけ似合うんだよ。


51. アオラレ
気が狂ったラッセル・クロウに狙われたらまあ死ぬよね。レイチェルのクラクションの鳴らし方が気に食わなかったラッセル・クロウが執拗に煽り運転をしてきて「俺を怒らせたことを後悔するがいい」的にレイチェルの関係者を襲っていくという生きた心地のしない映画です。ただ最後までノリ切れなかったのがレイチェルにもそれなりに非があるというか全力で同情はできない感じなので、たしかにラッセル・クロウはやり過ぎなんだけど結構もやもやしたよね。まあね、殺しはイカンですよ殺しは。去年7月に観た「ロード・インフェルノ」も煽り運転モノでしたがとにかくキチガイを刺激しないようにするしかないですね。私は運転に関しては道交法原理主義的なところがあるので大丈夫なほうだとは思うけどクラクションは気をつけようと思いました。マジでキチガイは何に反応するかわからんからねえ。恐ろしい恐ろしい……

 

ではまた6月分で。

htnmiki.hatenablog.com