ネットに影響される人の日記

ネットに影響される人の日記

影響されたり、観たり、聴いたり、食ったり。

映画2020年6月

6月が終わります。5月分はこちらです。

htnmiki.hatenablog.com

 

先月末に緊急事態宣言が解除されて映画館の営業が再開されましたがソーシャルディスタンスのために間引きされた座席数で果たして商売が成立するのかという感じでまだまだ戦いはこれからだという状況ですが郊外のイオンシネマなんかだとそもそもコロナ前でもアニメ映画以外は5割も埋まっていないのが日常だったりしたので意外とダメージは少ないかもしれない気もしますがまあとにかく映画文化存続のためになんとか耐えてほしいしそのためにできることはしたいですね。というわけで6月分、行ってみましょう。

 

53. 罪と女王

あらすじ読んだらエッチそうだったので観てみました。母親と暮らす17歳男子(問題児)が離婚した父親の再婚家庭でしばらく暮らすようになって再婚相手のおばさんが寝室に入ってきてチンコまさぐってきてパックンチョされて四つん這いになってせがんてくるから童貞くん辛抱たまらずヤッちゃったみたいな導入です。美人の若奥様って感じではなくて綺麗な女性だけど老け始めているけっこうなおばさんなんですが欲情するおばさんが昔から大好物な私にとっては100点でしたね。友人たちを呼んだホームパーティーでいきなり欲情し始めて謎の欲情ダンスを踊って夫に絡んだときの夫の「なんだこいつ」みたいな目が最高でした。17歳男子なんて亀頭で物事を考えてるレベルだけどおばさんには世間体や守りたい家庭とかあるわけで結局は子供がおばさんの出来心に巻き込まれた被害者ってことになるわけで予想通りの後味悪い展開へ突っ走っていきます。終盤ひたすら胸糞悪いんだけどここまでわりと存在感が薄かった父親による匂わせが……という感じです。この作品はR15+ですがこういう作品はR18版も同時上映してほしいよねえ。


54. ANNA/アナ

リュック・ベッソンの新作と聞くと「また新しい彼女できたのか」みたいな偏見がありますよね。知らんけど。ウィキペディア先生に聞いたら主演のサッシャ・ルスはリュック・ベッソンの前作「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」にも出てたんだね。見逃してた作品なのであとで観るリストに入れといた。本作は冷戦終結前後の米ソのスパイ合戦です。ほんのりオリエンタルな雰囲気もある(気がする)超絶ロシア美人が無双する物語なのでまあ気持ちいいっすね。KGB vs CIAにしては抜けてる感じが否めない部分もあるけどそのへんガチガチでやり始めると2時間で終わらなくなっちゃうし全然ありです。スパイの実話でもわりとすっとぼけた話もあるあるらしいので実際にこんなもんかもしれないしね。スパイ物だと騙し騙されのたびに「もっかい来るか!?」みたいに身構えちゃうけどそれでもテンポよく騙してくれたので面白かった。終盤の曲者ヘレン・ミレンにはさすがに笑っちゃったけど面白かったのでOKです。サッシャ・ルスはめちゃくちゃ美しいんだけど百合相手のレラ・アボヴァが日本人ウケ良さそうな顔立ちでとても可愛かった。


55. AKIRA

IMAX版でリバイバル上映してたので観ました。実はいまさらすぎますが初見です。赤いバイクの人か赤いマントの人がアキラだろうなと思っていたレベルです。下手なことを書くとAKIRA警察に取り締まられそうですがとても面白かったです。というかどこかで見たことある光景や演出のオンパレードでそれ自体がめちゃくちゃ面白かった。それだけいろんな作品に影響してんのかなと。もちろんAKIRA自体もいろんな作品の影響を受けてるんだろうし、AKIRAにつながる作品、AKIRAからつながる作品、みたいな特集があったら面白そうだなと。ラスト付近での鉄雄と金田の幼少期のシーンで、作品の色は全然違うんだけど映画「ヒメアノ〜ル」の「おかあさん!麦茶2つ持ってきて!」を思い出して泣きそうになってしまった。


56. ミッション:8ミニッツAmazon Prime Video)

anond.hatelabo.jp

増田のこの記事のブコメで「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を見かけてループ物とタイムトラベル物はちょっと違うよなあと思いつつ私もタイムトラベル物とは違う作品をブコメに書いたんですがそういやループ物で気になってたけど公開当時見逃してた作品があったなということを思い出して本作を観てみました。列車爆破犯を見つけるために爆破までの8分間を繰り返す物語です。記憶を持ち越せるので繰り返してりゃそのうち見つかるだろって感じですが司令班がクソすぎてやる気なくす感じです。つーか立場を考えろどっちがどっちに頼ってんだクソがと思いますがいわゆる単純接触効果なのかみんなを助けたくなっちゃったのかなあ。私ならソッコーで拗ねてボイコットしそうだけど。基本的に8分間を繰り返す形式なので2時間の作品だとかなり長く感じるだろうから90分にしたのは大正解だと思う。なかなか面白かったけどラストがちょっと残念だったかな。


57. ルース・エドガー

個別に書いたのでこちらをどうぞ。


58. お名前はアドルフ?

弟夫婦に今度生まれる子供の名前をアドルフに決めたと弟が告白したことから始まるドタバタ劇です。現代ドイツの話です。ドイツでアドルフといえばねえ……という想像通りの話なんだけど理屈と屁理屈と論理と感情が絶妙なテンポで畳み掛けられてコロナでまばらな客席が大爆笑でした。途中でいま話題のアンジャッシュお得意の勘違いコントみたいなやつもあってめちゃくちゃ面白い。といってもコントを演じているわけではなく各人クソ真面目なんだけど誰しも多かれ少なかれ持っている本心という名の偏見や差別が自然な流れで暴露されていく様は外野からはコントにしか見えなくてとにかく笑ったなあ。そんな感じで登場人物全員大喧嘩状態になってしまうがはたして、って感じですが暴露された偏見や差別が結局何も解決されていない気がするので若干の消化不良感が残りました。


59. その手に触れるまで

13歳のアメッドが過激な思想をもつ導師に影響されて背教者と名指しされた女性教師を殺害しようとする物語です。宗教関連は無知が免罪符にならないので書きにくい。それでも家族と触れあえなかったり幼い恋心が否定されたりするのは単純に辛いです。子供に人を殺させたり子供に命を捨てさせたりすることのない世界を望みます。


60. ワールドエンド

ロシア発の異星人侵略SF作品です。世間の評価はいまいちっぽいけど面白かったですよ!「プロメテウス」と「三体」と「ワールドウォーZ」を混ぜて煮込んだらそれなりに食えるものに仕上がったという感じです。私はたまに嘘をつくのであまり信用しないでください。異星人の攻撃による全地球ブラックアウトから唯一逃れたロシアの一部地域に残された人類が地球を守るために戦います。人類から見たら神のような敵なので全く歯が立たないと思いきや圧倒的な能力を持つ異星人がけっこう雑だったり、「なぜそんな遠回りをしたんや!」と小言のひとつも言いたくなる作戦だったり、いろいろあって異星人同士のバトルがショボかったり、ラストをどう解釈していいのかわからなかったり、でも面白かったですよ!ひとつ気に入らなかったのはエッチなシーンはちゃんとエッチにしてほしかった。極限状態で貪り合うのかと思いきや、それはないだろ!ふざけんな!一方で最高だったのがロシア軍の女性中佐みたいな人がめちゃくちゃカッコよかった。クセニヤ・クテポバ/クセニア・クテポワ/Ksenia Kutepova/Ксения Кутепова、日本語ウィキペディアがないしロシア語読めないしどう表記すればいいんだ。あとЛукерья Ильяшенко、誰かに似てる気がするんだけど思い出せなくてモヤモヤしました。


61. グッド・ボーイズ

エッチなことに興味津々の12歳男子3人が巻き起こすおバカでお下品でちょっと切ない珍道中です。いくつになってもうんこちんちんで爆笑できる大人もどうかと思いますが笑うのを我慢するのもストレスなので思いきり笑ってきました。イケてるグループとイケてないグループの対立内容がほっこりポイントだったり、子供が想像する最悪の事態が大人にとっては大したことなかったり、逆に大人の緊急事態が子供にはどうでもよかったり、こういうことを少しずつ経験して大人になっていくんだろうなあ。つーか私もそうやって気づいたら40過ぎのおっさんになってたんだなあと思うとなんだかじんわりきちゃいますね。また、大学生くらいの女子2人組が出てくるんですがこの2人が男子3人組の成長を自然に促していてとても良かった。良くも悪くも吸収力がハンパない子供時代って普段触れ合わない人との出会いが成長促進剤だったりするしね。おバカ度の高い作品だけどいい年こいて「スタンド・バイ・ミー」とか好きな人にはオススメです。もし私に子供ができたらアナルビーズはネックレスではないと教えといたほうがいいのかなあ。そういえば男子3人組の1人が怪我をしたので病院へ行こうみたいな話になりかけたときに「おまえんち保険入ってたっけ?」みたいな会話になったのがさすがアメリカという感じでした。子供が保険の心配する国すごい。


62. ゆれる人魚Amazon Prime Video)

某所で某氏が言及していたのが妙に気になってしまい観てみました。人を食う人魚の姉妹が生きる物語。姉妹の出自は語られないし、わりと普通に人魚の存在が受け入れられているファンタジーな世界だけどやはり異物は異物という扱いで見世物小屋で搾取されて他に生き方が無かったり恋しちゃったりで、もがくほどに嵌っていく蟻地獄のよう。容姿も性格もしっかり描き分けられていて、シルバー(姉)はキュートな表情で情熱的、ゴールデン(妹)は妖艶な目つきで慎重派、シルバーが恋に落ちてから姉妹の関係がぎくしゃくし始めて……って感じでまあ嫌な予感しかしないまま結末へ向かいます。捨てられても帰る場所がそこしかないとか、一番身近で信頼している人が意思を貫いて遠ざかるとか、なかなか辛い物語です。金銭であれ感情であれ搾取される物語は辛いです。R15+なのでグロもおっぱいも多めですがこの作品とにかく映像が美しいです。そして観るまで知らなかったんだけど半分ミュージカルともいえるのかな。映像美と音楽とグロとエロあたりで「ネオン・デーモン」や「RAW 少女のめざめ」を思い出したりもしました。社会の異物という点では2019年に観た「125. ボーダー 二つの世界」も浮かんできました。


63. ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

めちゃくちゃ有名な作品だし子供の頃に世界名作劇場の「愛の若草物語」を見てた気がするのに内容は全然覚えておらずどんな話なのか全く知らずに本作を観ました。控えめな長女メグ、独立心の強い文学少女の次女ジョー、病弱でピアノが好きな三女ベス、悪ガキで絵が好きな四女エイミー、この四姉妹がそれぞれのかたちで行きていく物語です。とてもおもしろいし良く出来てるなと思ったんだけどどうしても引っかかる部分があっていまいちノリきれなかった。隣人のイケメンチャラ男ローリーからのプロポーズをジョーは断るんだけどいやいやいやそりゃないだろーって思っちゃうよー。あれはひどい!もちろん時代的に女性が結婚以外の人生を選ぶことを公言できない空気だったのかもしれないけどそれにしてもその気がないならもっと早めにできることがあっただろーとか考えちゃうよねー。というか登場人物の多くが結構おかしい人たちでいちいち「それはないわー」と思いながら観てしまった。四姉妹それぞれのパートはあるものの率直な感想としてはマトモなのはベスだけかよと。ベスと隣の爺さんの関係は尊さにあふれてましたね。内気なベスが自分から一歩前に出た場面では思わずグッときちゃったよ。他はみんな勝手すぎるよ!あとエイミー(フローレンス・ピュー)を見るたびに2月に観た「26. ミッドサマー」を思い出しちゃうよ!本作でも花の冠かぶっちゃうし!やめてー!とまあいろいろ気が散る要素が多かったんですが本当によくできていて面白かった。(←どっちだよ) 女性の幸せの形といういつの時代にも受け入れられるテーマだし特に現代では注目されるテーマだと思うので今こうしてリメイクされるのには意味があると思います。ただ本当に個人的な思いとしては最近「いい話」に食傷気味だったのか今の私にはちょっと合わなかったかなあ。たぶんまた違うタイミングで観たらもっと素直に楽しめる気がします。こんな書き方してますが女性が女性として生きることが今からは想像できないほどに困難だった時代にこうした生き方をしてきた彼女たちを思うととても苦しくなるし、では現代はどうなのかという点も大切なのでたくさんの人に観てもらいたい作品です。そういえば全然関係ないけどこういうタイプの実話ベースの作品を観ると「大草原の小さな家」を思い出しますね。土曜18時に毎週欠かさず観ていたなあ。

www.youtube.com

あと、さえぼうセンセのブログめっちゃおもしろかった。

saebou.hatenablog.com


64. アップグレードAmazon Prime Video)

去年見逃してたやつがアマプラに登場して絶賛ツイートが複数流れてきたので観てみました。事件に巻き込まれて妻を殺され命は取り留めるも四肢麻痺となった男が守秘義務と引き換えにチップを埋め込み自由を取り戻して犯人を探し始めるが……という近未来SFサスペンスですかね。わりと早い段階でチップにも人格があることがわかって寄生獣のミギーや十二国記の冗祐(賓満)のような働きで無双します。ステレオタイプなキャラが多くて漫画っぽいんだけどそういうものだと思えばまあまあ面白く見れるかな。前述のツイートはさすがに過剰な絶賛だったと思うけど。ところで私は最近Google Homeを使い始めていろいろ試してるんですがさすがにまだ会話には程遠いのでせめてある程度のキャッチボールができるようになるといいなと思いますね。そこまで行ければもうそれでいいかなと。それこそ先月観た「49. her/世界でひとつの彼女」のアレみたいな。老後を迎える頃には実現していてほしいなあ。


65. ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷

んもー、こういうドッキドキホラー苦手なのになんで観ちゃうかなー、脈拍あがりすぎー。というわけで全米殺人鬼組合の皆さんが協力しあってせっせとハンドメイドしたお化け屋敷にハロウィンの夜を楽しむリア充たちがそうとは知らずに入ってしまいなんだかんだあるというやつです。てかおまえら誰なんだよ!とかリア充たちもっと慎重に!とか神目線でツッコミを入れてしまう感じです。来るよね?来るよね?ほら来たー!(←手で目を覆いながら指の隙間から観てる私)ってのを繰り返しながらこの短い時間にメンタル強化が爆速の主人公ハーパーがちょいちょい反撃するもののひとりまたひとりと仲間が消えていきクリーンヒットかましたと思ったら……みたいなのとか本当にいちいち心臓に悪いです。じゃあ観るなよって感じですけど怖いもの見たさってやつですね。制作にイーライ・ロスが関わってるとかで彼の作品を観るのは「グリーン・インフェルノ」以来でしたが相変わらずグロシーンが生々しいのでそういうのがNGな人はやめといたほうがいいと思います。肉が剥がれるのとか大丈夫な人はサクっと楽しめると思うので是非!そういえば某シーンでは「ラプチャー 破裂」を思い出しました。あの罰ゲームほんと無理……


66. 13th -憲法修正第13条-NetflixYouTube無償公開)

個別に書いたのでこちらをどうぞ。


67. SKIN/スキン

親に捨てられて白人至上主義団体に拾われ育てられ立派な差別主義者となったブライオンが愛する人や反ヘイト団体どの関わりから足を洗おうとするが、という話。今夜のメシにも事欠くような子供に手を差し伸べるのが反社しかいないというのはヘイトだのレイシストだの以前に社会福祉の問題であり普段関係ない顔して美味いもん食ってる我々は当事者意識が足りないんだろう。子供が大人の思想に染められていくのは見ていられない。と言っている私も親の思想に少なからず影響を受けているだろうしそれがたまたま温厚で平和な親だったというのは運でしかない。社会に爪弾きにされた者が社会を恨むのは当然だし包摂の仕組みが必要なんだろう。日本では暴力団関係者は兵糧攻めされる仕組みがあるが、足を洗いたいと願う者をサポートする仕組みはあるんだろうか。顔を含む全身に彫られた差別主義のシンボルマークたちが消えるまでにどれだけの犠牲を払う必要があるのか、映画でどうぞ。


68. ゲット・イン

謎すぎる。しかも何も明らかにならない。実話ベースだとか。なんなんだこれは。親子3人でキャンピングカーでバカンスに出かけて留守の家をベビーシッターとその夫に任せていたら家を乗っ取られてしまうところから始まります。契約書恐怖症になるわこれ。んで、乗っ取られた夫婦にもいろいろ問題があって苦悩する夫に近付く怪しい影。不安定なときに甘い声をかけてくる奴はヤバいとわかっていてもすがりたくなっちゃうんだろうなあ。しかもこの夫は典型的品行方正小市民でイケナイコトへの免疫が無いから困ったもんだ。真面目な話、幼少期を含めた若い頃に多少のおいたを経験しておかないと大人になってからほんの僅かなコトで道を踏み外しやすい気がするなあ。ただ、この夫は黒人なんですよ。その「品行方正小市民」が社会による有形無形の圧力により形成されたものだとしたら……どんより✕100ですよ。実際にそこまでは描かれていないけど匂わせは間違いなくあったと思う。意図はないけど3本続けて黒人差別が絡む作品を観ることになり、少し前に観た「ルース・エドガー」も同様で、こういうことが今も昔も世界中にあふれているということなのでしょう。ちなみにエンドロール直前で私はチンコギンギンでした。理由を知りたい人は観ましょう。


69. キラーソファ

呪われたソファが主人公の女性に近づく者たちを次々と惨殺していくホラー作品です。でも実はこれコメディなんですよ。てのは嘘でホラーです。でも笑えるのでコメディです。世の中には2種類の人間がいます。ピンとくる人とピンとこない人です。ピンときた人は観に行きましょう。正直これといって書くことがないんですよ。C級感漂うこの作品を許容できる人は多くないでしょうし。でも地上波深夜に放送されたら実況スレは盛り上がるだろうなあ。ドリフにおける「しむらー!うしろうしろー!」みたいなアレです。序盤に初めてソファに座るシーンでなぜか官能的に悶え始めたのには思わずおちんちんが元気になりました。江戸川乱歩人間椅子魔改造したら生まれるような作品と言ったら褒めすぎか。ちょっと重い作品を続けて観てしまったのでいい意味でくだらなくて笑える本作に救われました。


70. ソニック・ザ・ムービー

冒頭でセー↑ガー↓(声なし音だけ)を聞けたのでもういいかなと思ったけどめっちゃ面白かった。どうもクソ真面目な作品が多くなりがちな今ひたすら楽しい娯楽作品とか最高じゃん。ちなみにソニックシリーズのゲームは一切やったことないです。普通に映画として面白かった。バディ、友達、親子、ここにわかりやすい悪者がいたらそりゃ楽しいわ。なお、いきなりニンテンドーがdisられてるので信者はお気をつけください。←冗談ですよ! 続編決定してるらしいしそういうエンディングだったので楽しみですね。


71. ランボー ラスト・ブラッド

間違えて「どっか〜ん!ランボーじいちゃんの、ホームアローン大作戦!あなたのハートを鷲掴み♡」のスクリーンに入ってしまったんですが結果的に楽しかったのでOKです。もはや「ランボーって何だっけ?」という感じですがそんなのは愚問なのでしょう。スタローンがドッタンバッタン大騒ぎすれば楽しいんだから。まあそのためだけにあんなことする製作陣は鬼畜ですな。平和な世界なんてないんだよ!!!ランボーファンにとってはエンディングが一番の見どころかもしれませんね。劇場内の60歳くらいの夫婦がわーきゃー言いながら観てましたよ。DIY精神溢れるランボーじいちゃんにはぜひとも今月観た「65. ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」で大活躍だった全米殺人鬼組合の皆さんとハンドメイド対決をしてほしいです。(追記)ちょうどいいタイミングで以下のブコメを見たこともあってせっかくなのでアマプラで第1作「ランボー/First Blood」を見返してみたけど、いやー最高ですね。

「戦争の悲惨さ」って言うけど

個人的にランボーの最後の長台詞が全てだと思う。

2020/06/25 10:44

b.hatena.ne.jp


72. 悪の偶像

私の理解力が乏しいのか、この作品がややこしいのか。全っ然わかんなかった。んもー、なんなのこれ。息子が起こしたひき逃げ事件をもみ消そうとするところまでだよギリわかるのは。それ以降が謎すぎる。どんな作品でも共感までは行かずとも心情は理解できる登場人物がひとりはいるもんかと思ってたけど共感も理解も無さすぎて逆に自分がおかしいのではと思いかけてしまう。純粋な悪の前では平凡な悪は無力?作品を細かく分割するとひとつひとつは面白いところもあるけど全体の繋がりが正直本当にわからなかったです。あとで映画評を漁ってみるか……


73. ワイルド・ローズ

www.youtube.com

先日たまたまYouTubeでこれを見ちゃってなんだこれ3月に観た「33. ジュディ 虹の彼方に」で魅力的なマネージャーを演じていたジェシー・バックリーがこんなに歌えんのかよ天は何物与えるんだよヤベーな!という気持ちになり歌モノ大好きマンとしては観るしかないだろうという感じです。前科ありで2児のシングルマザーが歌で夢見る物語です。お金も無く夢も閉ざされ絶望の中で救われたのがやっぱり歌だったとか書くとベタベタなんだけどベタベタな話でも時代や社会や自分の状況によって見え方はだいぶ変わると思うし今の私には貧困と挫折と女性差別と社会による包摂と絆と和解みたいな話はなんか響くんですよねえ。夢のために子供を放置しがちで世話してもらっている母親と喧嘩が絶えない中で母親が終盤に吐露した気持ちはたかが映画だとわかっていても響くしラストシーンの歌の内容が「あ、そっちか、いやでもそれでいいよな、それがいつか彼らにも伝わるよな」みたいなぽっかぽかな気持ちになりましたよ。ちなみに冒頭に出所するんですがその直後に親や子供に会いに行く前に真っ昼間から野外ファックはクソワロタ。すっきりしたいよねー。

 

公開延期になってた作品たちが続々と公開されたり公開日が決まったりとバタバタしていますがwithコロナってことで徐々に戻っていくんですかねえ。東京の感染者数は不穏な感じもしますがいまいち全体像が見えにくくて。都知事選の結果次第で来月の状況はガラっと変わったりするんでしょうか。

 

ではまた7月分で。

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